私は、「12時15分開始で、15分前には集合」と書面で連絡されていた。
これももちろん全部スペイン語で書いてある。
とにかくDELEは、監督官もスペイン人でスペイン語で注意事項や連絡事項を伝えるから、
私などは初日、ほとんど意味がわからずに、とても不安だった。
語学力がないと、何をどう記入したら良いのか、
もう問題を解き始めていいのか、まだダメなのかすら、わからない。
しかたがないので、私は回りの受験生の様子をみながら、判断していた。(苦笑)
そんな状態だから、口頭試問が一番の恐怖だった。
試験管の言葉の意味がわからなくても黙り込むことだけは何としても避けようと、
わからないときに発する言葉を何種類か頭の中に準備していった。
例えば、「すみません。もう少し、ゆっくり話してください」とか、
「すみません、もう一度お願いします」とか、
「適切なスペイン語がわからないので、あなたの質問に答えることができません」など
という謝りの表現を頭の中に刻み込んで臨んだ。
が、心配は杞憂に終った。
幸いにも今日は、試験管の質問の意味がおぼろげながら理解できたので、
単語や活用の間違いや不適切な表現はあっても、
すべてそれなりに受け答えすることができ、
試験管との対話を、不自然ではない程度には維持することができたのが
自分でも信じられないほど。
日本とアメリカ、カナダは11/18が試験日だったが、
他の国は11/24と25だから、たとえ問題は違うとは言っても、
まだ他の国が終っていないうちに試験内容に触れることはできないが、
私にはラッキーなお題や漫画が当たったのも幸いしたと思う。
それに何といっても、昨日、
ビセンテ先生相手に「生まれて初めてのスペイン人との直接対話(笑)」を
経験したことも大きかったと思う。
だって、今日の口頭試問は昨日ビセンテ先生と話した時ほど緊張しなかったから。
これで来年の春の試験に向けて、希望が沸いてきた。
次の試験がいよいよ私の本番だと思っている。
今回、無謀にも受験して、次に向けてのさまざまな情報を仕入れることができた。
このために受験したのだから、そういう意味では充分元が取れた受験だった。