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「嘆き訴えること」とは「祈ること」
「ヨブは信仰を捨てて祈らなくなった」と、エリバスは非難する。
ヨブは怠けて祈らなくなったのではなかったが、
エリバスの目にはヨブが祈っていないと思えた。
そう思えた心の奥底には、ヨブに対する怒りや苛立ちがあった。
ヨブの苦しみは、神の臨在が信じられなくなるほどの苦しみだった。
怠けていたのではなく、苦しみの中で祈れなくなっていたのかもしれない。
と、そう理解するだけの愛情のひとかけらもエリバスにはなかった。