何気なしに「私は死の恐怖に捕われた人間だ」と言ったら、
何と、「自分もそうだ」と言うから、びっくりした。
彼とはもう30年近く、細々と切れ切れに付き合っているが、
まさかこんな身近にお仲間がいたとは知らなかった。
彼もよく布団の中で死のことを考えては涙を流すのだという。
この苦しさを振り払うために、夜中でも起き上がって、大和川の堤防を歩いたりするという。
知らなかった!知らなかった!
遠藤周作は、「ほがらかにふるまっている自分の外づらとちがって、
内づらでは死ということを常に考えている」と『死について考える』の中で書いているが、
知人も、本当に明るいおしゃべり好きな人なので、
まさか彼が「死の恐怖」と戦っていたとは思ってもみなかった。
この問題を突き詰めていくと、最後は宗教の問題にまで発展する可能性があるので、
ともに話し合うことは難しいかもしれないが、
でもやっぱり、身近に同じ思いの人がいたのだ・・・と知ったことはうれしかった。
お若い方でしょうか。。。柔らかい感性の詩がとても印象的でした。
私にはあなたのような情熱のほとばしりはもうありませんが、
あなたの言葉の一片一片が主に喜ばれ、用いられますよう、
お祈りしています。