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シベリウスの『フィンランディア』と讃美歌

6/4(日)午後、大学時代の同級生の招待で「住友生命いずみホール」へ合唱を聴きに行った。
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その大学時代の同級生とはゼミが一緒だったが、卒業以来一度も会ったことがなくて、年賀状のやり取りだけを45年近く続けてきた仲。

彼女と「合唱」は結びつかないような気がしたので、「かつらぎ会合唱団」に加わるようになったいきさつや近況など、45年間もの積もる話を対面でしたくなった。私たちの歳ではこれから何があるかわからないので、今、会っておかなければ、もう彼女とは再会できないままで一生を終えることになるかもしれないとも思った。(((^^;)

幸い、教会を代わったことで月の第一日曜日の午後が拘束されなくなったので、思い切って出かけることにした。

教会の礼拝が終わった後、近くで昼食を取り、電車に乗って「大阪城公園駅」へ。

コロナ禍で4年ぶりの演奏会になり、待ちわびたお客さんが座席引き換えに長蛇の列に並んでいた。私もその最後尾に並んで、何とか「R17」席と引き換えることができた。

演目は、第一部ではウクライナの曲や平和を願う曲が選ばれ、現在の世界情勢を顧みた構成となっていた。

その中でシベリウスの『フィンランディア』が日本語訳で歌われた。

<2012年3月16日 伊那市立東部中学校卒業歌 フィンランディア>



シベリウスの『フィンランディア』って、確か、フィンランドの愛国歌でロシア帝国侵略に抵抗する歌だったよねえ。。。と思いながら聴いていたら、メロディが教会で歌う讃美歌にそっくりにかわったので、思わず、その讃美歌を口ずさんでしまった。。(上の動画では4:19ぐらいから)


そのメロディの歌詞は、讃美歌298番。
シベリウスの『フィンランディア』と讃美歌_f0096508_17335310.jpg
(*上記画像は、http://myogadanicc.jp/praise/298.htm  より借用)

讃美歌の作詞者はカタリーナ・フォン・シュレーゲルという人で、ライプツィヒの北西約50km、ケーテンにあるドイツ福音主義教会の修道院修道女長であり、ドイツ敬虔主義運動の指導者の一人として知られているそうだ。ファンランディア賛歌を讃美歌の旋律に採用するに当たり、アメリカ長老派の讃美歌集THE HYMNAL(1933)の編集委員会は、編曲を原作曲者シベリウスに依頼したという。(*https://www.worldfolksong.com/classical/sibelius/finlandia-hymn.html)



母教会は、私が洗礼を受けた数年間、『讃美歌21』を使って賛美していた時代があった。その頃はよく「やすかれ、わがこころよ」を賛美していて、私の好きな讃美歌だった。その後、牧師が代わり、讃美も『新聖歌』に替わった。『新聖歌』にも「やすかれ、わがこころよ」の曲は収録されているが、不思議なことに賛美した記憶はなかったから、すっかりこの讃美歌のことは忘れてしまっていた。

だから、この「やすかれ、わがこころよ」のメロディを聴いたのは10年ぶりぐらいになると思うが、メロディを聴くと歌詞がスラスラと出てきて、洗礼を受けて間もない頃の私を一瞬で思い出した。

やっぱり、この演奏会に参加した背後には、何らかの神様のお導きがあったのだと思い、感謝した。

後に、同級生とは一緒にランチして、そんなことやあんなことなど、お互いにしゃべりつくして旧交を温め、またの再会を約束した。



by dande550213 | 2023-06-29 18:09 | 音楽・美術