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「辻井伸行*ラ・カンパネラ*BBCProms*世界が絶賛」があった。
辻井伸行さんの名前は知っているが、元々、ピアノという楽器とピアノ曲には興味がなかったので、彼の演奏は聴いたことがなかった。
リストの「ラ・カンパネラ」という曲名も、初めて知ったぐらい。(((^^;)
で、何気なしに聴いてみると、盲目の彼の驚くばかりの超絶技巧と、彼の奏でる音色の一つ一つがとてもきれいなことに驚いた。これが本当にピアノの音なのだろうかとさえ、思った。
駆け抜けるような若さと才気溢れる「ラ・カンパネラ」だった。
が、「ラ・カンパネラ」は「鐘」という意味だけど、元々こんなに性急な曲なのかしら?とも感じた。
9人のピアニストとは、以下のメンバーだった。
・01:05 | ヴァレンティーナ・リシッツァ Valentina Lisitsa
・05:28 | ラン・ラン Lang Lang
・10:04 | ジョルジュ・シフラ Georges Cziffra
・14:10 | チョ・ソンジン Seong-jin Cho
・19:14 | ダニール・トリフォノフ Daniil Trifonov
・24:04 | ユンディ・リ Yundi Li
・28:30 | ドミトリー・シシキン Dmitry Shishkin
・33:00 | フジコ・ヘミング Fujiko Hemming
・38:55 | 辻井伸行 Nobuyuki Tsujii
名前を知っていたのは、ラン・ランとフジコ・ヘミング、辻井伸行の3人だけ。(+_+)
同じ曲を同時間帯に聴き比べるというのは、全く初めての経験だった。だから、同じ譜面の曲でも、演奏家によって、曲のイメージがこんなにも異なるものかと驚いた。
リストがどういう経緯でこの曲を作ったのかは知らないけれど、どの解釈が正しいかなんてはたぶん問題ではないのだろう。ピアニストの年齢、歩んできた人生などによって、演奏したいイメージは異なるはずだからだ。
ピアニストは曲の中に、演奏技巧だけでなく、自分の人生そのものを投影し、さらけ出しているのだと感じた。
フジコ・ヘミングさんの演奏を他のピアニストの演奏と聴き比べた時に、一番強くそのことを感じた。
1999年2月のNHKのドキュメンタリー番組「フジコ~あるピアニストの軌跡~」を観た記憶はあるが、当時はその演奏は私の印象に残らなかったので、以後、彼女の活躍は知ってはいたが、演奏は聴いたことがなかった。
フジコさんの演奏には、人生の深みを感じる。
私が歳を取ったから、そう感じるようになったのだろうか?(((^^;)