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ステロイド剤と2人3脚の全身性エリテマトーデス(SLE)患者の " 猪突猛進、横道うろうろ "人生備忘録:落ちこぼれクリスチャンが心を入れ替えて(- -;)学ぶ日々の「御言葉」と、スペイン語の勉強、SLEの病状などの日々のささやかな記録・・・というのが当初の自己紹介でしたが、今は、単に「日々生きて、夢中になった事ごとの記録」(((^^;)


by dande550213
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ボイジャーに託された夢と希望


今日の朝日新聞の1面に「さらば太陽圏、ボイジャー2号、旅立ち41年」という記事が掲載された。
ボイジャーに託された夢と希望_f0096508_17061416.jpg



41年前に打ち上げられた探査機ボイジャー2号が太陽圏を脱出して「星間空間」に到達した。2012年のボイジャー1号以来のこと。ボイジャー2号にはレコードを積んでいること。ボイジャー2号が地球にデータを送信する原子力電池は2025~30年頃に尽きると思われるが、ボイジャー2号は太陽系の端にある「オールトの雲」を目指していて、その内側に到達するには300年かかり、太陽系の外に出るには3万年かかる。

って、あまりにも壮大な話で、よく理解できなかった。

そもそも探査機ボイジャーの話をまともに読むのは初めて。(((^^;)

41年前に打ち上げられたというなら、当時私は22歳だったはず。

恋愛真っ盛りで一番ルンルンの時代に、宇宙のことなど、全く興味がなかったなぁ。(((^^;)


そこで、そもそもボイジャーは何のために打ち上げられ、今、どうなっていて、これからどうなるのか?3万年かけて太陽系脱出を目指すのか?そんな動力はあるのか?レコードが積み込まれているそうだが、それはどうすれば再生できるのか?など、さまざまな疑問に答えてくれるサイトを探した。


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人類の存在を証明する最後の証拠? NASA史上最も重要な探査機「ボイジャー」とは
Dave Mosher
Sep. 03, 2017, 01:00 PM SCIENCE30,313

今から約10億年後には、太陽は消滅に向かい、外層大気を吹き飛ばし、我々の小さな地球もその高温のプラズマに飲み込まれてしまうだろう。

だが、NASAの双子の惑星探査機「ボイジャー」が、我々の思い出として銀河に残る。

この原子力を動力源とした2機の探査機は、40年前に打ち上げられた。天王星や海王星、それらの衛星や環、その他の太陽系外縁部の物体を近接撮影した、最初で唯一の探査機だ。

そして、ボイジャーは地球上の生命に関する音や画像など様々な情報を収録した「ゴールデンレコード」を運んでいる。いつの日か異星人が発見し、解読するかもしれない、我々の基本カタログだ。

ボイジャーのミッションについては、アメリカの公共放送PBSの「The Farthest」という素晴らしいドキュメンタリー番組の中で、詳しく解説されている(8月23日放送済み、9月13日に再放送予定)。

「50年後には、ボイジャーは20世紀を象徴する科学プロジェクトになっているだろう」ボイジャーの画像解析に携わる科学者ブラッド・スミス(Brad Smith)氏はこの番組の中で語った。

多くの科学者や技術者たちが、最も遠く、最も速く、最も長いミッションで、人類最大の努力の結晶と称賛する理由を見ていこう。

ミッションの目的は、176年に一度の惑星の並びを利用し、太陽系外縁部を旅することだった。惑星の重力を利用して探査機を加速させることで、少なくともどちらか1機を、天王星と海王星の初探査に送り込む計画だった。

出典:"The Farthest"/PBS

NASAは、木星の放射線帯がボイジャーをショートさせるのではないかと懸念していた。そこで技術者たちは、探査機のケーブルをキッチンで使うアルミホイルで覆い、接地した(実際、効果があった)。

キッチンで使うアルミホイルが、探査機外部のケーブルの保護、接地に役立った。

出典:The Farthest"/PBS

ボイジャー2号は1977年8月20日に打ち上げられた。多くの人にとって紛らわしいことに、ボイジャー1号はその数週間後、1977年9月5日に打ち上げられている。

しかし、これは「The Farthest」に登場した科学者たちが説明したように、長期的な考えに基づいていた。ボイジャー1号は2号よりも速いため、途中で2号を追い抜く。

出典:"The Farthest"/PBS

2機の打ち上げ後、科学者たちは神経をすり減らし続けた。例えばボイジャー2号は、予期せぬロケットの振動により、コンピューターが故障、数日間制御不能となったことも。

「あの時はどうなることかと思った。ミッションが終わりになってもおかしくなかった」とボイジャーの技術者フレッド・ロカテル(Fred Locatell)氏は番組で語った。

出典:"The Farthest"/PBS

一方、ボイジャー1号では、打ち上げ時にロケットの液体燃料が漏れた。予備燃料で対応できたが、残された推力は時間にしてわずか3.5秒だった。

漏れた燃料の量がもっと多ければ、ボイジャー1号の打ち上げは失敗に終わっていたかもしれない。

「木星に到達するつもりが、"ほぼ木星"になってしまうところだった。その場合は太陽に向かって戻ることになっただろうが、うまくいかなかったかもしれない」とミッションのプロジェクト・マネジャー、ジョン・カサーニ(John Casani)氏は番組で語った。

出典:"The Farthest"/PBS

2機は途中で速度を上げながら、木星の探査に成功。ボイジャーは、これまで誰も見たことのない木星のディテールを捉えた。

多くの衛星の姿も捉えている。例えば、氷で覆われたエウロパの地表の下には、地球全体に存在する以上の水をたたえる海が隠れている。

出典:Business Insider

2機は、土星の非常に詳細な画像の撮影にも成功し……

衛星の姿も捉えた。中でもタイタンは、その大きさ、かすんだ大気、大量の炭素の存在から、多くの科学者が「地球の祖先」だと考えている。

ボイジャー2号は、天王星付近を通過しその姿を撮影した、最初で現在のところ唯一の探査機だ。この惑星がどういうわけか横に傾いていること……

多数の衛星があること……

氷と塵でできた環があることを発見した。

ボイジャー2号は、太陽から最も離れた位置にある海王星に接近した唯一の探査機で……

巨大な大黒斑を発見し……

出典:"The Farthest"/PBS

大きな氷の衛星トリトンの、地表から窒素を噴出させる間欠泉の姿も捉えた。

両機とも、主なミッションは数十年前に終えているが、まだ議論の分かれる太陽系の縁を越え、恒星間空間へ入ろうとしている。

ボイジャーは現在も、106億マイル(約170億キロメートル)以上離れたところから定期的に地球と交信しており、作動中の機器でどのようなデータが収集可能か報告している。

オーストラリアの首都キャンベラにあるディープスペースネットワーク(DSN)のアンテナは、定期的にボイジャーからの信号を受けている。

打ち上げから40年以上が経過した今でもボイジャーが活動できるのは、プルトニウム238をその動力源としているためだ。これは冷戦時代の核兵器の生産過程で生まれた放射性副産物である。

特殊な物質で覆われたプルトニウムは、放出された熱を電力に変換することができる。それぞれのボイジャーには、3つの原子力電源があり、打ち上げ時には合わせて420ワット(電子レンジの約半分)を発電した。

ただし、プルトニウム238の半量が87.7年で崩壊するため、現在ではその4分の3程度しか発電することができない。

しかし、原子力電池が使えなくなっても、探査機は地球の景色や音を記録したゴールデンレコードを運び続ける。

それぞれのレコードのカバーには、レコード針を使ったデータの読み方が、詳しく記されている。しかしそれは英語ではなく、高度な知的能力を持つ異星人が解読できるであろう数学的表現で書かれている。

「長い目で見れば、これは我々が存在したことを示す、唯一の証拠となるかもしれない」とゴールデンレコード・プロジェクトに従事した(また、銀河系に星間通信できるような文明がどれくらいあるかを推定する「ドレイクの方程式」を考案した)フランク・ドレイク(Frank Drake)氏は番組で語る。


探査機を発見するであろう誰か(または何か)に向けられたメッセージの中で、最も未来を予見するような内容だったのは、おそらくジミー・カーター元大統領のものだろう。「これは小さな、遠い世界からの贈り物です。我々の音、科学、画像、音楽、思想や感情の証です。我々の過ごした時を、あなた方に残すことができればと思っています」
ジミー・カーター元大統領(1977年1月31日)。

[原文:Why NASA's twin Voyagers probes are the most important spacecraft ever launched — and could be the last evidence of humanity's existence]

(翻訳:Ito Yasuko)
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ボイジャー1号・2号は”人類の生きた証”を、未だ見ぬ異星人に届けるべく、或いは宇宙空間に残すべく、漂い続ける、というのか・・・・。



by dande550213 | 2018-12-12 17:46 | 雑感 | Comments(0)