昨日の畠山7段戦は、正直、危なかったと思う。(((^^;)
朝からPCをつけっぱなしにして、家事や仕事の合間に時々チェックしていた。
将棋はまだわからないから、解説を聞いてもどちらの形勢が良いのかわからない。だから、時々「ぽんぽこ」さんの評価値がでる局の中継を併せ見ながら。(((^^;)
藤井6段の形勢が悪くて、なおかつ局面がこう着状態になった時に、解説では「藤井6段が千日手を選択したら良い」と勧めていた。
千日手が成立すれば、藤井6段は今の劣勢を御破算にして、尚且つ、今度は先手を指せるので有利になるからだ。
その場面で、彼は今までに2回千日手の経験があることが報じられていたが、それはいずれも相手側(確か、豊島8段、澤田6段戦)が千日手を選択したのであって、藤井6段が千日手に持ち込んだことは一度も無かったのではないかな?
むしろ、以前の対局で、彼が千日手に持ち込むかと言う場面で、藤井6段が敢えて回避する展開を選んだ驚きの対局があったが、今回も彼は千日手に持ち込めば自分が得をするのに、回避する展開に自分から持ち込んで指し続けたのだと思っている。
対局の勝ち負けだけに拘るのではなく、対局の各局面で最善手をさすことを目指していると、彼は常々公言している。
だから、勝負師だけれど、勝負だけに拘った姑息な手(?)は選ばないのだと、私は理解している。
結果、最終的に、彼は勝ちを拾った。
彼の勝利の瞬間、北野新太さんの『等身の棋士』に記されたこの言葉を思い出した。
幸運は高い志を好み、運命は勇者に微笑むのだと。