最近、生協の注文カタログに「ハンガリー産蜂蜜」が掲載されていたので、さっそく注文してみた。
ハンガリーで産業として蜂蜜を産することは、7月にハンガリーへ旅行に行った際に初めて知った。
360度見渡しても、山は見えない。地平線ばかり。
延々と、360度こんな景色が続く。\(◎o◎)/!
しかし、所々森のようなところがあって、それは人が植林したアカシアの森で、そこでは蜂蜜を取っているとプーチンが教えてくれた。
この平原は放牧をするために木々を切り倒してできた景色だと思っていたので、そこにまた、人が植林して人工的に林や森を作ったのだと聞いて、びっくりした。
ハンガリーは、国土の56%がこのような平原だという。赤色が平原部分。国土の南東部は平坦な地形で平原になっている。
この大平原をプスタというが、実はオスマン帝国に支配されていた時代に人工的にできたものだという。
ハンガリー随一の穀倉地帯で、小麦やヒマワリなどが栽培されている。元々は広大な森林地帯が広がっていたが、ハンガリーがオスマン帝国に領有されていた時代に木々が伐採され、湿地帯と化し、洪水が絶えなかった。そのため、河川を改良したことで、結果的に乾いた大地へと変貌した。ハンガリーの東部では、ホルトバージ国立公園などのように国立公園に指定されている場所もある。
オスマン帝国の基盤は遊牧民族だったから、遊牧や放牧に便利なように森林を伐採して牧草地にしたのだろうが、その後にまた木を植林して生業とする人間の営みを思うと、人間って本当に勝手な生き物だなと感じる。
自分たちの都合の良いように自然を破壊をしたり、またその復元を計ったり、自然を人間の思い通りに支配しようとする行為が繰り返されてきたのが人類の歴史なのだろうと、ハンガリーと蜂蜜から思いを寄せたのひとときだった。