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ステロイド剤と2人3脚の全身性エリテマトーデス(SLE)患者の " 猪突猛進、横道うろうろ "人生備忘録:落ちこぼれクリスチャンが心を入れ替えて(- -;)学ぶ日々の「御言葉」と、スペイン語の勉強、SLEの病状などの日々のささやかな記録・・・というのが当初の自己紹介でしたが、今は、単に「日々生きて、夢中になった事ごとの記録」(((^^;)


by dande550213
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がん「年齢別10年生存率」を調べてみた


昨日の新聞に、がん研が「がんの10年生存率」を発表するという記事が掲載されていた。
がん「年齢別10年生存率」を調べてみた_f0096508_16513942.jpg

新聞には、部位別・進行度別の「10年生存率」の表が掲載されていた。

がんの全症例の登録患者全体の10年生存率が58%で、前回調査より0.3ポイント上昇したと書いてある。さらにその後の治療の進歩で、今がんになった人はさらに生存率が上がっていると思われるとも書いてあった。

58%は全体の平均値・中間値(?)だから、高齢者の生存率がかなり足を引っ張っているのではないかという気がした。

年齢別の10年生存率を知りたいと思ってWEBを検索してみたが見つからなかったので、新聞に記されている「全国がん(成人病)センター協議会」「全がん協加盟施設の生存率共同調査」の「全がん協生存率」「くわしいデータ画面」で「年齢に絞り込んでデータ検索」してみた。

新聞に掲載されていた数字は、下の画面で、「診断年:2000~2003年、部位:全部位、臨床病気:全病期、年齢:全年齢、性別:男女計、生存率:10年生存率」に設定して、検索をかけると得られた。

がん「年齢別10年生存率」を調べてみた_f0096508_17230807.jpg

上記の表の部分を拡大した「診断年:2000~2003年、部位:全部位、臨床病気:全病期、年齢:全年齢、性別:男女計、生存率:10年生存率」の数字データ
がん「年齢別10年生存率」を調べてみた_f0096508_17314236.jpg
新聞に載っていたのは赤い囲みの数字だった。

*相対生存率とは、以下の説明。通常は相対生存率を用いるそうだ。
がん「年齢別10年生存率」を調べてみた_f0096508_17463740.jpg


データの年齢層の刻みは、15歳から29歳、30歳から39歳、40歳から49歳、50歳から59歳、60歳から69歳、70歳から79歳、80歳から94歳の7つになっている。各年層ごとの表データは以下の通り。


<15歳から29歳>
がん「年齢別10年生存率」を調べてみた_f0096508_21074497.jpg

<30歳から39歳>
がん「年齢別10年生存率」を調べてみた_f0096508_21081249.jpg


<40歳から49歳>
がん「年齢別10年生存率」を調べてみた_f0096508_21084776.jpg


<50歳から59歳>
がん「年齢別10年生存率」を調べてみた_f0096508_21091470.jpg


<60歳から69歳>
がん「年齢別10年生存率」を調べてみた_f0096508_21173452.jpg


<70歳から79歳>
がん「年齢別10年生存率」を調べてみた_f0096508_21102438.jpg


<80歳から94歳>
がん「年齢別10年生存率」を調べてみた_f0096508_21110971.jpg


このまま眺めていても興味深いが、上記で得られた数字を、わかりやすいように簡単な表にまとめてみた。
がん「年齢別10年生存率」を調べてみた_f0096508_21193630.jpg
これをみると、全体値58.5%というのは、50-59歳と60-69歳の境目に位置することがわかる。これは10年生存率だけでなく、どの生存率でも共通だ。

さらに一番生存率が高いのは、30-39歳の働き盛りの年齢層だということがわかる。

これが、がんに無知だった私には意外だった。

というのは、がん細胞の活動性は生命活動が活発な働き盛りの年齢層で一番盛んだと思っていたから、その年齢層の生存率は、50-59歳や60-69歳の年齢層よりも低いのだと思い込んでいたからだ。(((^^;)

30-39歳を初めとして若い層で生存率が高いということは、もちろんがんの種類にもよるだろうけれど、一番大きな要因は「治療に耐えられる体力の差」ではないかと思った。

抗がん剤や放射線、手術などの過酷な治療に耐えられるだけの体力・気力がこの年齢層にはあるから、生存率が高いのではないかと感じた。

もちろん、若い世代にはがん以外の余病も少ないだろう。これが高齢者になるほど、余病を多く抱え込んでいるので、きついがん治療に耐えられるだけの余力・気力がなく、がん治療を始めても余病が悪化したり、余病を併発したりして亡くなるケースが多いのだろう。だから、高齢者になるほど、実測生存率と相対生存率の差が大きくなる。

ちょうど、働き盛りの年齢層のがんの罹患率は先日調べたばかりだったが、これを見ると、働き盛りの世代のがん患者は数的には高齢者層ほど多くはないが、この世代は社会活動の上でも財政的にも一番大変な世代だと思う。

だからこそ、国は働き方の上でも財政的にも、働く世代のがん患者を支援するシステムを早急に確立する必要があるのではないかと強く感じた。

データ検索をすると、下の方に「アンケート」に協力お願いします、と表示されるので、感謝の意をこめて回答して送信したら、(^_-)-☆


がん「年齢別10年生存率」を調べてみた_f0096508_22391098.jpg





by dande550213 | 2017-02-17 21:55 | SLE・健康 | Comments(0)