彼はモンペリエへ行くというので、私はカルカッソンヌだというと、とても良いところで、従兄弟がそこに住んでいるというから、私は彼はてっきりフランス人だと思って話していた。
彼は、自分は兵士で4日間の休暇をもらったから、旅行しているのだという。
兵士だと聞いて、危険お仕事ね、というと、少し顔を曇らせた。
彼は、どこから来たのかと聞くので、日本からだ、というと、チュニジアを知っているか?と言う。
この前ISのテロ事件があって、チュニジアで日本人が3名犠牲になった、というと、自分はイタリア人旅行者の救出に当たっていたという。
そこで、あなたはフランス人ではなくチュニジア人なの?チュニジアの兵士なの?!と聞くと、そうだという。あの事件の時、出動していたと。
チュニジアは革命で民衆的な国になったから、ISに狙われている、という。
私も「アラブの春ね」と言う。
彼は、日本とチュニジアの関係は良い。自分も幕張へ行ったことがある、と。
彼の英語は高校生ぐらい、私は単語を並べるだけ。
それでも何となくわかりあえるのが嬉しい。
私が「日本はグローバルな国ではないと思う」と言うと 、彼は説明を求めた。「日本は閉ざされた国だと思う」と言うと、意味がわかったのか、頷いていた。
彼は、列車に乗り込むまでいろいろ世話を焼いてくれ、私たちは、「良い旅を!!」と言って別れた。