その3年後の2009年3月に韓国旅行した時ぐらいから、目の違和感を覚えるようになった。
それは、ソウルのどこの劇場でだったか覚えていないが、「ナンタ」を見ている時に、鈍痛のような頭痛に襲われて、目を閉じざるを得なかった時。
「ナンタ」の舞台を凝視していると、時々、舞台上の人物が2重に見えるようで、しだいに目の奥が痛くなったのだ。
その後、映画を見に行った時にも同じような頭痛が起こり、テレビを見ていても、ゴルフボールが2重に見えたり、車に乗っているときはセンターラインが交差して見えたり、遠くの信号も2つ見えたりするようになった。
視力の低下が進んで、左右のレンズの矯正がズレてきているのだろうと思い、眼鏡屋さんへ行ったら、いろいろ調べてくださった後で、「子どもの頃に斜視と言われたことはありませんか?」と尋ねられた。
「無い」旨伝えると、「左右の視線がズレる傾向にあるので、物が2重に見えるのだと思う。これを解消するにはレンズをプリズムレンズにしなければならないが、これは合う人と合わない人がいるので、どうしますか?」と尋ねられた。
すぐさま、かかりつけの眼科(白内障手術をした眼科)へ行って、その旨伝え、検眼してもらったが、左右の視線はズレていないと言われ、度数の補正だけしていただいて、新しい遠近両用眼鏡を作った。
しかし、その後も、遠くの物を凝視すると物が2重に見える現象は続いていたので、車の運転は危なくて止めた。
最近、教会では讃美歌や聖書もプロジェクターで前面に映しだしてくれるのだが、その文字も2重に見えるので、片目を閉じて、もう一方の片目だけで見ていた。
数ヶ月前、思い切って、またかかりつけの眼科へ行き、もう一度詳しく調べてもらったら、数年前に眼鏡屋さんが言ったように、左右の視線に軽いズレが見られるとのことで、プリズムレンズの処方箋を書いてくださった。
ただし、プリズムレンズでうまく補正できるかの保証はできないので、プリズム眼鏡を作る時はお試しの意味で、安い眼鏡にした方が良い、と言われた。
処方箋を持って、5000円でお試し眼鏡を作ろうと思ったら、プリズムレンズは扱っていないと言われ、あちこち探し回って、私の度数のプリズムレンズを扱っている別の安売り眼鏡店でプリズム眼鏡を作った。
プリズムレンズは別途レンズ代が必要と言われて、8500円ほどになった。牛乳瓶の底のような分厚いレンズの眼鏡。
この眼鏡をかけて、一昨日、礼拝時にプロジェクタ前面映し出し文字(赤線囲みの部分)を見たら、2重に見えず、嬉しかった。
ただし、お試しで作ったので、遠近両用ではなく、近くの物を見るには以前の眼鏡をかけなければならず、多少不便だが、それでも左右の視線のズレが補正できてうれしい。
車の運転も再開してみようかな・・・と思っている。