2014年 03月 16日
80 歳超の超高齢者悪性リンパ腫の患者
母が先月、80歳で悪性リンパ腫を宣告されてから、悪性リンパ腫の治療の現状を知りたくて、闘病ブログを探して読んでいるが、80歳以上の患者の闘病ブログはまだない。
もちろん、高齢者が患者の場合は、本人ではなく、家族が記録しているブログだ。
そのようなブログを3つほど見つけたが、一つは年齢は記してなく、後の2つは70歳での発症。
みなさん、抗がん剤治療をされ、お一人は1年ぐらいして亡くなられている。後のお二人は現在もご闘病中。
母の場合と異なるのは、年齢だけでなく、悪性リンパ腫のタイプ、抗がん剤治療の方法や「病院側からの一時強制退院の要請がなかった(ような感じ)」など・・・。
2/25(水)に、主治医から、次のように宣告された。
---------------------------------------------------------------------------------
・週単位の進行で、治療しなければ、余命は3月の前半ぐらいまで。急変も有りうる。
・治療しても5月・6月までは持たない。
・自分の患者で、80歳以上でこの病気で助かった例はない。
・もう生検しても意味がないが、生検、どうしますか?
---------------------------------------------------------------------------------
母が不審に思うといけないから、生検は予定通り実施したが、その結果の詳細は聞かされていない。治療計画には病名は「非ホジキンリンパ腫」とだけ書いてあって、母のタイプを知りたかったが、もう生検しても意味がないという状態では、タイプを尋ねることも意味がないかな。。と思い、私も敢えて聞いていない。
3月も後半にさしかかり、母がまだ生きているのは抗がん剤治療1クールをしたおかげだ。
抗がん剤点滴を始めるときに、先生が「この薬が効くなら、外から見える腫瘍は目に見えて小さくなります」とおっしゃったので、母のリンパ腫瘍の変化を注意してみていた。
先生のお言葉どおり、母は1回目の治療で首や鼠径部のリンパ腫瘍は小さくなり、全身の浮腫も無くなり、懸念された抗がん剤の副作用も少なくて、母は昨日からまた食事を全部食べられるまでに一時的回復している。
先生は2回目も十分できるからと2回目の抗がん剤治療を勧めてくださるが、最初のお言葉どおり、どんなに治療しても5月までは生きられないのなら、2回目をやることに積極的な意味は無さそうに思えてくるのだ。
先生が2回目を強く勧めてくださるのは、2回目をやれば、5月まで生き延びる可能性が出てきたからなのだろうか?
その辺がも一つよくわからないので、明日、また主治医に話を聞いてみたい。
ちなみに、日本老年医学会の『高齢者悪性リンパ腫の治療』小椋美知則著では次のように書かれている。
-----------------------------------------------------------------------
2.80 歳超の超高齢者の初発DLBCL
近年,80 歳を超えるいわゆる超高齢者も希ではなく
なり,超高齢のDLBCL にも日常診療でしばしば遭遇す
る.超高齢者に対する前向きの臨床試験はほとんど無く,
多くは患者のPS,臓器機能,合併症などによって治療
方針を個別に選択するのが一般的である.合併症や臓器
障害が極めて少なく,良好なPS の場合には80 歳以下
と同様なR-CHOP 療法が実施可能な場合もあるが,PS
不良で合併症や臓器機能障害が顕著であれば緩和治療が
選択される場合も多い.フランスからの80 歳から88 歳
の超高齢DLBCL 19 例の後方視的レポートでは減量RCHOP
療法で良好な予後が得られたとの報告がある15).
フランスGELA では80 歳超の超高齢DLBCL に対する
減量R-CHOP 療法のphase II study が計画されていて,
今後が期待される.
------------------------------------------------------------------------
。
おはようございます。ご高齢のお母様、ご心配ですね。
私の母の場合は、リンパ腫の分類はお伺いしませんでしたが、「週単位の進行」タイプと言われました。
折しも今日の朝刊(朝日新聞)に「老いとともに 抗がん剤選択のポイントは」という記事が掲載されています。
高齢者の場合、年齢が同じでも健康状態は様々で、抗がん剤を使うべきかを決める際のポイントは「患者自身が治療内容を理解して意思決定ができるか。積極的な治療をのぞんでいるか。周囲のサポートが得られるか」などだそうです。
母は抗がん剤は最初から希望していませんでしたが、私たちや主治医の説得で1回目は病院で受けました。しかし、2回目からは「通院」と言われ、これ以上、離れて暮らす子どもたちの負担になりたくないと2回目以降を拒否して緩和ケアに移ることを自分で決めて譲りませんでした。
治療の選択には「その人の生き方が反映される」と思うので、主治医や家族の思いではなく、何よりも「ご本人の選択を尊重」してあげることが大切ではないかと、母を看送った後、感じました。
お母様の最善をお祈りします。
「悪性リンパ腫 高齢者」でこちらがヒットしました。
今82歳の父が悪性リンパ腫と戦っています。moldau930さんのお母様と同じ、「非ホジキリンリンパ腫(びまん性体細胞B細胞性リンパ腫)」です。
小腸原発で、腫瘍が大きかったので開腹手術をし、R-CHOP療法の1クール目をして7月上旬に退院しました。入院している1ヶ月半の間に、ちょっと物忘れ程度だった父がものすごくひどい痴呆症になりました。病気への理解は無くなり、元々性格が頑固で自己主張が激しいのですが、周りが手を付けられないほどになり、2回目以降のR-CHOP療法は入院を断られ、家族付き添いの外来での対応となりました。私は一人娘で遠方に住んでおり、抗癌剤治療の付き添いのために月に一回帰省することにし、4日前に帰省しましたが、あまりの認知症の酷さに担当医と相談して2クール目の抗がん剤の点滴は行わないことにしました。
dande550213さんが、新聞記事より、抗がん剤を使うべきかを決める際のポイントは「患者自身が治療内容を理解して意思決定が出来るか。積極的な治療をのぞんでいるか。周囲のサポートが得られるかどうか。」と書いておられました。父の場合全てが当てはまりません。しかし、父は積極的な治療をのぞんでいないのではなく、病気自体を理解していないので、私一人の判断で(母も認知症ですが、比較的軽いです)治療を諦めるというのは苦渋の選択です。
更に「治療の選択にはその人の生き方が反映される」と書いておられました。「本人の選択を尊重」すると私達家族は日常生活が回らなくなります。(今も回っていませんが・・・)毎日離れている自分の家族(下の娘はまだ小学生)と両親の間で、どちらも家族だと思いながら時間が過ぎていきます。
先日新たに見つかったしこりの生検結果が4日後にわかります。その結果を聞いてから私が今後どうするかを判断します。meldao930のお母様のように、緩和ケアに移るということは父の性格上あり得ません。父も家族(母と私、そして私の家族)も苦しむこと無く父の最期を迎えられたらと切に願います。
長くなり申し訳ありませんでした。
一人娘でまだ子供さんが小学生。
患者本人のお父様が認知症、と大変な状況ですね。
抗がん剤を1回目だけで中止されたのは、私は適切なご判断だと思います。
母の介護の時、高齢で抗がん剤を続けられた方のブログを読んでいましたが、そのほとんでは抗がん剤に苦しみながら1年ぐらいで亡くなっておられたので、抗がん剤治療も高齢者は体力的に難しいと思いました。
癌の苦しみと認知症のお父様を自宅で介護となるとお母様も高齢だから大変ですね。
おっしゃるように緩和ケアに入られるのが一番でしょうが、認知性があると難しいかもしれませんね。
お父様が病院に再び入院できたら良いのですが、病院というところは積極的治療をしない限り、退院させられるので、難しい選択が続きますね。
お父様に治る見込みがなく、認知症も出ているなら、残される家族(あなたやお母様)の生活を守ることを第一に考えられてもいい段階にきているように思います。
どうか、ご自分を責めないようにしてくださいね。
タイムラグがありますが拝見させて頂き、同じ闘病生活の方に触れ
少し安堵感を感じてしましました。不謹慎かもしれませんがお許し下さい。
私の母は71歳で最近副腎原発悪性リンパ腫と診断されました。
自宅近くの総合病院から、大阪国際癌センターという大きな病院に移り
先日初めての抗癌剤が投入されました。
ステージは2~3と言われましたが、ネットで見かけた生活状態では末期に当てはまります。
自分での排泄は不可で、殆ど寝たきり。
体重の減少に激しい寝汗。
他の方と比べると少し若くはありませが、個人差もありますのであまり浮かれてはいれないです。
望みは西日本一といわれる癌センターに入れた事ですが、最初の副作用を見る限り先行きは不安です。
父も透析患者で母の介護やケアは難しく、私の妹は育児に追われ母を見る余裕なく
ある意味母を見放しております。
不幸中の幸い、兄である私が独身で丁度転職のタイミングでしたので
母のかいごとケアに専念出来ております。
皆さんの予後の明るい話を聞ければ励みになりますが、
これから母と二人で頑張っていきます。
母の生きたいという意思を聞いた日から、私は絶対諦めないと決めました。
皆さん頑張りましょう。
母の時に悪性リンパ腫患者家族さんのブログをたくさん読みましたが、80歳以下と以上で生存率に差があるように感じました。80歳以上ではやはり耐える体力がなくて亡くなる方が多かったですが、80歳以下では「寛解」された方が多かったです。
お母さまは71歳でいらっしゃるので、きつい抗がん剤治療にも耐える体力をお持ちですし、何よりも「生きたい」というご意志をお持ちですから、きっと癌を克服されると信じています。
ご両親の介護が重なってたいへんですが、支援センターなどに相談されて、早めに介護認定などの申請をされるよう、お勧めします。
私の両親の場合は、父の死後になってようやく「介護認定3→5」の知らせが届き、母はあまりにも急だったので認定が間に合わなくて介護支援も受けられませんでした。
妹さんの助けが借りられないとのことですが、どうか一人で背負いこまないでくださいね。
お母さまが「寛解」に導かれますようにお祈りします。
いずれ誰しも死を迎えるとはいえ、もう少し長く生きてほしい、と願っています。
そうですか....お父様は、治療後、退院されて一時的にでも普通の生活ができていらっしゃったのですか。
私の母も、きちんと治療を受けていてくれたら、もう少し長く命を繋ぐことができたのかもしれないなあ...と、子としては少し残念な思いが沸き起こってきました。
MYUTANさんのお父様がご高齢にも関わらず、きちんと治療を受けられたのは、少しでも長く生きたいと思われたからでしょうね。だから、お父様はリンパ腫と最後まで戦われるような気がします。どうか、お父様の支えになってあげてくださいね。