今年の年末は、どうにも心が落ち着かない。
ざわざわと波打っていて、気が沈む。
長年、実家で天皇のように威厳を放ち君臨していた父が家に居ないお正月を、
生まれて初めて迎える。
父は入院先を一歩も出ることはできないので、
容態が急変しなければ、病院でお正月を迎えることになるだろう。
運良く、年末年始を持ちこたえてくれても、年明けいつまで持ちこたえてくれるか・・・。
この年末年始が、父にとって最後の年になるだろうと思うと、
どうにも避けられない現実が押し迫ってくるのを感じて、心が押し潰されそうになる。
息子が結婚して大阪に戻って一家を構えたので、
我が家の大晦日恒例のてっちり鍋も、今年からもうできないだろう。
息子も娘も電車で30分と、近くに住んでいるので、
今年から「年末には来ず、年始に来る」ように変わるだろうということに思い至らなくて、
今年もまた例年通り、大晦日にてっちり鍋の材料を配達してくれるように
注文を出してしまった。
今後は、元旦恒例のすき焼きをてっちり鍋に変更する必要があるかもしれない。
長年の家族の慣例や、当たり前のような光景が見られなくなる今年の年の暮れ。
誰にでも訪れる家族の岐路だが、できるものなら、時を巻き戻したい。
昨年は、私の度重なる手術後の退院を祝って川越からもアメリカからも、子供達家族が帰って来てくれて、全回祝いで顔をあわせました、その様な訳で、カリフォルニアからは滅多に帰ってきません、その代わり一昨日は孫達のも含め沢山の写真を送って来ていました、サンクスギビングデーの写真だそうです、とまーこんな様子です。