「この狭きよりわれ主を呼べり、主は自由なるひろがりのなか、
われに答えたまへり。」
ヴィクトール・E・フランクル『夜と霧』より
主は私に答えて、私を広い所に置かれた」とありますね?絶望的な収容所の中で詩篇118篇5節をこのように賛美することは私たち日本人には出来ない事ではないでしょうか?体験者のみが賛美できることです。
この御言葉は、解放後、何日かたったある日、広い耕地を越え、花の咲き乱れる野原をつっきって、収容所から数キロ離れた小さな町まで歩いていく途上、ふと立ち止まり、あたりをぐるりと見回し、頭上を見上げたとき、何度も何度も繰り返し響いた言葉だと書いてあります。