一歩一歩!振り返れば、人生はらせん階段 ippoippo51.exblog.jp

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ステロイド剤と2人3脚の全身性エリテマトーデス(SLE)患者の " 猪突猛進、横道うろうろ "人生備忘録:落ちこぼれクリスチャンが心を入れ替えて(- -;)学ぶ日々の「御言葉」と、スペイン語の勉強、SLEの病状などの日々のささやかな記録・・・というのが当初の自己紹介でしたが、今は、単に「日々生きて、夢中になった事ごとの記録」(((^^;)


by dande550213

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2012/09/27 :Google生誕14周年
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by dande550213 | 2012-09-27 09:02 | PC・IT | Comments(0)

父、微熱が続く


今日の父。
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朝37.4度、氷枕をして午後には36.9度ぐらいにさがる。この1週間、だいたいこんな調子。
病室に入ったとき、父は「アーアー」と声をあげていたので、尋ねると「えらい...(しんどい)」と答える。
私だったら、とても堪えられないようなしんどい思いをしてまで生きていたいと願う父の気持ちを考えると、そんな父に最後まで寄り添ってやることしかできない。
足や身体を揉んでやると少し楽になったのか、寝息をたてて眠り出した。
最近は、病室を訪れても父と会話することもほとんどなくなり、寂しい。
明日から娘がニュージーランドへ出かける。父の容態が急変しないことを祈るばかり。

福知山市牧駅周辺の風景
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今、三田の手前。特急こうのとり車内からポストイン。
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by dande550213 | 2012-09-26 17:12 | 両親介護 | Comments(0)

秋の夜長にお薦めです。



「病気の歴史をたどることで世界史の転換点が明らかになる」
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「誕生以来の人類の過去を、病気との関わりから描く」
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「メメント・モリ(死を想え)の旅」
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「人類史を大きく動かした感染症の歴史」
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「文明は感染症のゆりかごであった」
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by dande550213 | 2012-09-25 16:36 | | Comments(0)

今年の5月頃から、抗生物質を服用してもすぐに再発する慢性膀胱炎に悩まされていた。最強最後の抗生物質と主治医が言われるグレースビットでも症状が完全には抑えられず、もうお手上げ状態だった。

そんな私にできることはただ一つ。膀胱に細菌が付着しないように、水分をたくさん摂取して、頻繁に膀胱から細菌を洗い流すことだけだった。

その間も刺激臭の尿が時々発生し、検査では尿中に+3ぐらいの細菌が検出されていたが、不思議なことに最近では刺激臭の尿が出なくなって、表面的には膀胱炎症状が抑えられている。

症状が出なくなったからといって、膀胱炎が完治したわけではない。以前と同じく、尿中には赤血球や白血球、扁平上皮が「1~3視野」ほど認められ、細菌も検出されているが、その数が少なくなっていることだけは確か。そして、この検査値(尿には異常は認められるが、表面的には症状は出ない)が私のふつうの状態だったから、いつのまにか、以前の状態にもどったということになる。

細菌をやっつける抗生物質を服用していないのに、どうして症状が改善されているのか?

それが疑問だった。主治医も先月の診察で、そのことを不思議がっておられた。



ところで先日、ウィリアム・マクニールの『疫病と世界史 下』(佐々木昭夫訳 中公文庫)を読んでいると、興味深い記述があった。

中世ヨーロッパで黒死病(ペスト)流行後、ハンセン病が激減した理由を彼はこう推測するのだ。
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 確かに、致死性の高い黒死病のために多くの患者収容所が空になったではあろうが、すべてのハンセン病患者がペストで死んでしまったのでこの病気が消滅したという考えは、明らかに間違っている。(中略)
 疾病競合のパターンの変化を重視する仮説の方が可能性がありそうだ。それはヨーロッパ人に肺結核の発生が増えたためハンセン病が後退したとするのだが、これがことの現実の進行を説明すると考えられる理由うは次の通りである。
 結核菌によって引き起こされた免疫反応は、少なくとも一定の条件のもとでは、ハンセン病の病原菌が引き起こす免疫と重複し、一方の感染にさらされることが、他方の感染症に対する宿主の抵抗力を増強させる、と思われるのだ。
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ヒトは免疫反応が正常ならば、ふつうは何らかの病気に感染すれば、免疫反応が働く。免疫反応がその病原菌に打ち勝てば、そのヒトは生き延びるし、同時にその病原菌に対する抗体を獲得することになる。

結核菌に感染した場合に起きる免疫反応とハンセン病病原菌に感染した時の免疫反応とが重複する場合があるなら、結核の流行がハンセン病の流行を抑えることに働く、と推測することができる、というのだ。

つまり、黒死病流行後のヨーロッパでは、ヒトが結核菌に曝される機会が増えて、そのことがハンセン病の衰退に役立ったのではないかというのだ。


私の27年にもわたる膀胱炎との付き合いを振り返ってみた時、不思議なことに、2つの感染症に同時に悩まされるということがほとんど無かった、ということに思い当たるのだ。

例えば、
風邪を引いているとき、同時に膀胱炎になるということは今までになかった。
海外旅行で食あたり・下痢などを起こしている場合に、同時に膀胱炎になることはなかった。
三度も帯状疱疹になったが、そのときに、同時に膀胱炎になることもなかった。
二度腎盂腎炎になったが、その時、同時に膀胱炎になることはなかった。
先月から、喉頭炎を患い、咳で夜も眠れずに体力消耗して膀胱炎再発を心配していたが、膀胱炎は抑えられている。

その逆も然りで、膀胱炎になっているときは、風邪や帯状疱疹や腎盂腎炎や喉頭炎など、他の感染症は併発し難いような気がする。

何年か前にも、同じようなことを感じて、このブログに「神様は不思議なことに、2つの病気を同時に与えられないことを感謝する」というような内容の言葉を記録したような気がするのだが・・・・。(^^ゞ


私は自己免疫疾患だから、免疫反応が正常ではない。免疫反応が狂ってしまい、自分の体の成分を外敵と間違えて攻撃するから、異常な免疫反応をステロイドで押さえ込むことで、命をつないでいる。

免疫反応が抑えこまれているから、健常者より感染しやすいし、治りにくい。しかし、免疫反応が抑えこまれていても、わずかな免疫力が必死で働いて、時間はかかるが、感染症に打ち勝ってくれるような気がする。

「日にち薬」とは、よく言ったものだと思う。

人間には治癒力が備わっている。安易に抗生物質に飛びつくのは、もしかしたら、免疫力を退化させることになるのかもしれない、と最近思うようになった。
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by dande550213 | 2012-09-25 15:09 | SLE・健康 | Comments(0)

8月のスリランカ旅行は、父の急変が心配で、間際にキャンセルしたが、もう一つ、航空券を予約していた旅行が近づいてきて、またぞろ、悩む日々が続いていた。

10月19日~24日までのマドリッド自由旅行。
5月にチケットをとった時は、その後、父が心不全を起こすとは思ってもみなかった。

6日間ぐらい、日本を留守にするだけだから、今まで通り、1週間に1回の父の見舞いは続けられるし、何よりも私の変形性股関節の症状が進んで、今後、海外旅行へ行けなくなることを危惧したのだ。

しかし、6月末の2回目の転院を機に、父が心不全を起こし、家族の者は、みな、父がお盆まで持つか、8月末まで持つか・・・と、慌てふためいた。

そして、9月も中旬を過ぎて何となくわかってきたことは、恐らく父は89歳の誕生日(11/5)までは何としても強い精神力で持ちこたえるに違いないだろう、という確信にもにた思い。


9/19の午後3時が、先述のマドリッド行きのチケット代の残金支払期限だった。
宿泊予定先はキャンセル待ちの状態だったので、私はまた一つの「賭け」をした。

9/19の午前中までに、宿泊予定先にキャンセルが出なければ、今秋のマドリッド旅行はあきらめる、と。

神様にお願いした。

もし、行っても良いと御思いなら、神様、行かせてください。行かない方が良いと御思いなら、どうか妨げてください、と。

そしたら、9/18の午後5時半に現地から、宿泊を受け入れることができるようになったというメールが届いた。

だから、もう迷うことなく、行くつもりで、すべての支払を済ませた。
もちろん、出発までに父が危篤状態にでも陥れば、旅行キャンセルは覚悟の上。

8月のスリランカ旅行キャンセルも、直接的には直前に私が喉頭炎になったのが原因だったから、SLEに加えて、慢性膀胱炎、喉頭炎と、出発までまた、ハラハラ、ドキドキの毎日が続くことになる。


自分でも本当にアホやなあ・・・と思うけれど、しかたがない。

9/27から10/4まで、娘は友達とニュージーランドへ行く予定。彼女も、万が一の場合はキャンセル覚悟で。

10/8は、義父の13回忌。 義父は大正12年生まれで、父と同い年だった。
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by dande550213 | 2012-09-21 15:14 | 旅行(海外・国内) | Comments(2)

コンビニ弁当に飽きる


週1~2回、福知山市にある病院へ父の見舞いに電車で通っている。

初めのうちは、車内で食べるコンビニ弁当が楽しみだったが、1年にもなると、さすがにもう飽きてきて、食べるのも嫌になってきた。

そこで最近は、朝、夫に作ったのと同じお弁当を持っていく。

私の今日の昼食は、特急こうのとり7号の車内で。
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お茶は麦茶。仕事先でこれを飲んでいると、子どもたちはコーラと間違える。麦茶だよ、と言うと、げぇーという声が返ってくる。(>_<)

父の昼食はこれ。
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1日3食、1年近くコレだけ。
人間の食べる楽しみも奪われて、まるでブロイラー。

かわいそうだけれど、父は何としても生き続けたいから、必死で食欲と闘っているのだと思う。
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by dande550213 | 2012-09-19 11:26 | 両親介護 | Comments(4)

本ちゃんがロシアにいる間に、一度でいいから、CSKAの本拠地で応援してみたい。
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この日、日本から応援に行った人、本ちゃんの有言実行ゴールが2発も見れて、最高だっただろうなあ!

ロシア語→英語→英語→ロシア語のインタビュー



私のサッカーのスタジアム初観戦は、「外国で本田選手の出る試合」と、決めている。

どこの国になるだろう? いつ行けるだろう?

私の夢。
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by dande550213 | 2012-09-18 15:43 | 本田圭佑 | Comments(0)

Yoko Matsumura Recital 「お元気ですか」

2012年9月17日 午後3時開演
グレース宣教会 柏原チャペルにて

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帰り道に
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今年は、よく虹を見かける。
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by dande550213 | 2012-09-17 23:59 | 雑感 | Comments(0)

7月に受診した人間ドックで、夫が肺のレントゲンで引っかかった。
精密検査に行くように指示されているのに、2ヵ月たってもなかなか行かない。

家族の者は、「もし癌だったら・・・。肺はリンパに近いから転移も早いし、一刻も早く精密検査に行って!」と口うるさく頼むも、なぜか、彼は行かない。仕事が忙しくて病院へ行く時間が取れないわけではない。夫は公務員だから、7月から9月に夏休み休暇が取れるほど、行く時間はたっぷりある。なのに、行かないのだ。


で、2週間前にようやく彼が行った病院が近所の市立病院だったから、私はキレてしまった。(^_^;)

こんな場合は、"もしかして、癌かも...?"と想定して、そういう症例をたくさん診ている専門の病院へ行くべきではないかと言った。

「ほな、どこの病院へ行ったら良いか、調べて。そこへ行くから・・・」と、何とも頼りない他人事のような返事。


夫の仕事場に近くて、通院しやすい専門病院ということで堺市にある「国立病院機構 近畿中央胸部疾患センター」を勧め、彼がようやく診察に行ったのが、9月12日。

レントゲン検査や癌マーカーなどを調べて、まだ確定したわけではないが、「肺の付け根のところの病変は、サルコイドーシス」ではないかと言われたそうだ。


どこかで目にしたことのあるような病名だな?と思って、ネットで調べると、何と、免疫異常が原因で起こる病気だとわかり、ああ。。。膠原病友の会の機関誌だったのか、と思い当たった。


「サルコイドーシス友の会」のHPで、病気の概要を調べて、SLEとは違い、あまり危険性のない病気だとわかり、ホッとした。

念のため、月末にCT検査をした上で、正式の病名がつくが、もし、「サルコイドーシス」と確定されれば、夫も公費負担の難病指定になるのだろうか?彼の持病の不整脈は、「サルコイドーシス」が原因なのだろうか?


私より2歳年下の夫の妹は、私と同年にSLEを発症している。

私と義妹がSLEだとわかった時、私はすでに2児の母親だったから、主治医は「なんでこんな結婚をしたんや!子どもがかわいそうやないか!」と嘆かれたのを思い出す。私の2人の子どもたちは、両親の双方から、免疫異常が起こりやすい遺伝子を受け継いでいるから、特に娘はSLEなどの免疫異常の病気になる確率が他の人より格段に高いからだ、と言われた。その時から、娘を発症から守るべく、私は必死になった。


娘は、生理が始まって第2次成長期を迎えた中1の時、発症しかかり「膠原病の疑い」と診断されたが、早めに気がついたこともあって、以後は、守られて、今は元気に社会人として活動している


夫が「サルコイドーシス」と診断されれば、息子や娘は、今まで以上に自分の健康状態に注意してほしい、と願い、「父母の両方から、免疫異常が起こりやすい遺伝子を受け継いてしまったことを理解して、くれぐれも、身体を過信しないように、無理をしないように気をつけてください。」とメールした。
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by dande550213 | 2012-09-15 10:52 | 雑感 | Comments(0)

数日前から、ネットのスポーツサイトで、"本田圭佑選手が愛国心について語り、それが誤解されて報道されている"というニュースが流れていて、彼がどこで語ったのか、また彼が語った話の全内容はどこに掲載されているのか、知りたいものだと思っていた。

そうしたら、今日ようやく日刊スポーツのwebサイトに「本田圭佑のメッセージ/激白その1その2」として、全文が掲載されていたので、その記事へのリンクを貼っておきたい。

また、web上の記事は、リンクを貼っておいても、日数が過ぎると、削除されることがあるので、メッセージの全文をコピペで残してここにおきたい。

昨日、届いた「SAMURAI SOCCER KING創刊号」の創刊記念スペシャル・ロングインタビュー『沈黙を破り、今すべてを語る 本田圭佑 魂の咆哮』も2万字に渡るインタビューの全文が記されていて感謝だが、彼をより深く理解するには、彼が語った言葉そのものの全文掲載が必要だ、と痛感。

こうして、彼の語った全文(と思う)を記して報じてくれるメディアがでてきたことを感謝するとともに、彼とメディアとの関係が少し変わったこと、また彼が今この時に、まるで堰を切ったように語り始めた、その変貌に注目している。


取り敢えず、愛国心云々の記事内容は

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今、この状況だからこそ伝えるべきことがある。東日本大震災から混迷を極め、閉塞(へいそく)感が漂う日本よ、オレはこう思う─。日本代表MF本田圭佑(26=CSKAモスクワ)が愛する「日本」そのものについて語った。ロシア・モスクワに滞在中の9月上旬、所属するCSKAモスクワ練習場の取材エリアで日刊スポーツに激白。移籍や間近に迫ったW杯最終予選についてかたくなに「しゃべりたくない」と言っていたが「今の日本をどう思うか?」という質問に反応。車のエンジンを止め、せきを切ったように話し始めた。【取材=八反誠】


本田圭佑のメッセージ/激白その1・激白その2

 海外に出たら、日本は本当にいい国だとあらためて思う。モノのクオリティー、サービス業、すべてにおいてディテールにこだわっている。ここが、何につけてもアバウトな外国とは違う。これはオレの価値観が日本人寄りだから、という理由ではないと思う。外国人だって日本のサービスを受けたら絶対にいい思いをするはず。その点で、日本は世界トップだと認識している。海外に出てから、感じるようになった。

 それと同時に思うのは「これを築いたのは誰なんだ?」ということ。オレたちではない。こんな裕福な今日(こんにち)の日本があるのは、先代の人たちの頑張りのおかげだと思っている。オレたちは、彼らが頑張って汗水たらして残していってくれたもののおかげで生活できていると思う。それが今、いろんな面でまさしく危機を迎えている。オレが言うまでもなく、いろんな人が「日本はそのうち破綻する」と言うのが聞こえてくる。「なんでそうなったのか?」ということを考えないと。今のオレたちは何も築いていない。先人の財産を使ってきただけ。感謝して、今からもう1度、頑張らないといけないんじゃないか。それなのに浪費した揚げ句、責任のなすり合いが、どの場面どの分野でも繰り広げられているように見える。海外から見ると、より一層、強くそう感じる。

 なんでここまで言うのか? オレは愛国心というのか、そういう気持ちが強い。例えば、いい悪いは別にして、この間のオリンピックの竹島の問題がある。韓国の選手が試合後にボードを持った。いい悪いは別として客観的に見たら、彼は韓国を愛しているんだな、と思った。オレは日本を愛している。もしかしたら同じような状況になれば、同じように行動したかもしれない。それはその場になってみないと分からないことだけど。

 勝ち負けという観点からすると、韓国人が韓国を愛する気持ちに、日本人は負けているんじゃないか。これは政治的な問題ではない。単に自分の国を愛しているか? という気持ちをくらべると、日本は韓国よりも劣ってるんじゃないか、という気持ちにさせられた。

 政治といえば、日本に帰った時、国会中継をよく見る。見ていると、話がまったく進まない。「まぁ~、進まない」という感じで「一体誰が進めるの?」そう思って見ていた。リーダーがいない。そろそろオレたちの世代が、本物が評価される時代をちゃんと作り出すべきだと思う。本物の定義・哲学を若い人たちがそれぞれ持っていないといけないと思う。本物を選ぶその物差しを、ちゃんと形成していかなければいけないんじゃないか。

 オレがいう本物とは政治家のことであったりする。彼らは税金から給料を得ているわけだし、本物であるべきだと思う。日本でのヒーローはアイドルやバラエティー番組のタレントという形になっているけど、そういうアイドル文化は日本、厳密にいうとアジア圏くらい。オレが言いたいのは、日本では、日本の政治家こそがスターであるべきだってこと。別にアイドルやタレントを悪くいうつもりはない。彼、彼女たちは、それぞれの立場で一生懸命頑張っている。最大の問題は支持する側にあると思う。イベントなどでワイワイ、キャーキャーと楽しむのは構わないけど、そうやって楽しい空気を享受できる平和というものをはき違えてはいけない。今のこの状態は「平和」というより「平和ぼけ」なんじゃないか、と思う。オレの価値観では、平和というものは自分たちの手でつかみ取るもの。本物とは何かということに対してもっと真剣に考え、議論する必要があるんじゃないか。

 本物について、海外でこんな経験をした。海外では1度応援し始めた人を、最後までしっかり応援する文化がある。サッカーでも同じ。いい時はまつりあげて、少しでもだめになったら捨てるように扱うのは日本だけ。オランダで、あるチームに実績十分のベテラン選手がいた。ただ、その選手は開幕からしばらくパフォーマンスが物足りなかった。日本だったら「もうあの選手は終わった」と言われたりする。でも、オランダの監督やコーチたちの声は違った。その時、聞こえてきたのは「いい選手であることに疑いはない」という言葉。すごく冷静な分析だったと思う。マスコミも「技術のある選手が明日(技術が)なくなることはない」と伝えていた。サッカーの本質を突いていると思った。マスコミも、監督や選手も「君たちはあの選手がどれだけ貢献してきたか忘れたのか?」という論調。これこそ、本物だと思った。

 日本は芸能人であったり影響力のある人でも、政治家でなければ、政治のことをしゃべるとたたかれる。「なんで?」と思う。オレが政治についてしゃべったら「本田、スポーツ選手のくせに政治を語るな」と、たたかれるはず。多分、世の中の大多数がそう思うはず。でも、そうではないんじゃないか。オレも日本国民。政治のことを語る資格があるはず。日本をこうしたい、と思うことをしゃべる。それが真剣な発言だったら、足を引っ張るんじゃなく、議論する環境をみんなで前を向いて作っていくべきなんじゃないか。今は、何でもネガティブにとらえ、悪いところをクローズアップしてしまう。これは日本の悪いところだと思う。もっと素直にならないといけないし、もっと謙虚にならないといけないと思う。

 もちろんオレはサッカー選手。サッカー選手としてピッチの上で結果を出す、それが今の自分に一番求められていること。そこはもう最低条件だと感じている。結果を出さないと意味がない世界で生きている。何を言おうと、オレが試合に勝たないと、オレが点を取らないと、オレがゴールに絡まないと、はっきり言って説得力はなくなる。ただ、オレはまったく結果が出ていない時から、まわりにこう思う、と言い続けてきた。中学の時から「W杯で優勝する」と言っていた。その姿勢を変えたことは1度もない。今後もし結果が出なくても、W杯にケガをして出られなくなっても、オレは言い続ける。これがオレだから。「何を本田、エラそうに」と批判されても、構わない。そうやって生きてきた。それが本質だと思っている。誰にでも意見を言う権利があるということを、伝えておきたい。「サッカー選手で、日本代表の本田だから言える」のではない。オレたちの世代も、みんなどんどん意見を言ってほしい。そして、みんなが聞く耳を持ってほしい。オレは今、そう言いたい。

 [2012年9月14日11時1分 紙面から]
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by dande550213 | 2012-09-14 14:25 | 本田圭佑 | Comments(0)