ようやく彼女に会えた。
ニュースステーションで紹介された頃から好きで、
CDはほとんど持っている。
でも、実物を目の前にして聴くのは初めてだった。
最初、舞台に彼女が登場してきたとき、やっぱりショックだった。
両腕がなくて、ドレスの袖がヒラヒラしている。
義足を付けた足が歩きにくいのか、ビッコを引くように歩いて現れたとき、
写真では見たことがあったけど、目の当たりにすると、胸が痛い。
でも、彼女の姿を見ながら、歌声を聴くうちに、
「この人がこんな風に生まれたのは、神様の栄光が現されるため・・・」という
聖書の御言葉は真実だ!と強く強く思った。
あっという間に時間が過ぎて、お別れの時になったとき、
私は2階の席で立ち上がって、レーナに向かって両手を万歳のように挙げて振っていた。
レーナ、ありがとうー!
って、本当は叫びたかったの。
舞台に飛んでいって抱きつきたかったの。