父母の手伝いをしたり、話し相手になるために・・・。
夫の留守中に、一人で電車で帰った。
行きも帰りも電車の中でお弁当を食べ、本を読み、車窓から景色を眺めて、ゆったりと帰省した。こういう旅が私は好きだ。
「柏原駅→大阪駅→京都駅→園部駅→山家駅→あやバスで引地」まで、約4時間。
山陰線が電化されて列車ダイヤの接続が良くなったので、以前より所要時間が1時間ほど早くなった。
電車で帰省するときは、いつも父が車で駅まで迎えに来てくれたものだった。
急行で帰るときは綾部駅へ、普通で帰るときは山家駅へ。
結婚して、夫運転の車で帰るようになると父の出番は無くなったが、数年前、一度だけ、一人でこっそりと電車で帰ったことがあったが、その時に父が車で山家駅まで送り迎えしてくれたのが最後になった。
山陰線の山家駅には父との思い出がいっぱい詰まっている。
まだ車を買う前、私が小学生の頃、父は京都の動物園や植物園へよく子供たちを連れて行ってくれたが、いつも山家駅から列車に乗った。
当時は蒸気機関車で、煙を吐いて走るので、トンネルに入るたびに窓を閉めなければならなかった。
父は「とても怖いお父さん」だったので、当時は父と子供だけの旅行は好きではなかったが、今となっては懐かしい思い出。
山家駅は今は無人駅になっている。
バスを降りて、駅まで歩く。由良川にかかる橋を渡ると、秋祭りの幟が上がっていた。
山家駅は小高い岡の上にある。駅への坂道を登る。彼岸花が咲いている。
目も覚めるような鮮やかな朱色の花。
柿の実。まだ青い。
栗の実。これもまだ青いのかな?
山家駅に着く。人っ子一人いない。静かだ。
駅の向こう側にも秋祭りの幟が・・・。
ホームに立って列車を待つ。
遠くから列車がやってくる。あれに乗って、さあ、柏原へ帰ろう。今度、いつ来れるかな?
頭をからっぽにして、ただ風景だけを眺めているのって、リフレッシュしますよね。それにしても綺麗なお花。こんなに鮮やか。自然が一番美しいですね(^^)
私の故郷倉敷は昨年帰ってみるとさっぱり様変わりして昔の面影はほとんど有りませんでした、ただ山や川だけは昔のままでした。
若い頃は故郷あまり好きじゃなかったけれど、この歳になって、私にとっては「何にも変えがたい宝物」なんだって、ようやく気がつきました。
過去を振り返って懐かしんでいるだけではないような安らぎを感じます。
今年は夏が長かったので、少々バテ気味でしたが、ようやく夏の疲れがとれて、「さあ~また、がんばるぞー!」って気持ちになってきました。
うさぎ屋さんの今お住まいの国立付近は、緑が豊かな街なんですねえ。
ホント良い所に越せて良かったですね!実りの秋を十分に楽しんでくださいね。