理由はいろいろある。
一番大きな理由は、WoodとExcelでMS Office Specialistの資格が取れるように指導してほしいという生徒さんが現れたこと。
彼女は今、高2生。
数年前に彼女のお姉さんが同じように高2生のときに、WoodとExcelで資格を取りたいと言って、私のところへ来た。
お姉さんは、どちらもほぼ満点に近い得点で資格を習得し、就職のときにも有利だったし、会社でも優遇されているという。
それを妹の彼女は見聞きしているから、彼女も就職を考える時期が近づいて、PCで資格を取っておきたいと思ったようだ。
もう教えるつもりはなかったから、ほかの教室を紹介したが、結局、お姉さんと同じように、私のところで勉強して資格を取りたいと、また連絡してきた。
うれしいけど、正直、困った。
彼女の家のPCのOSはXP,OfficeもXPだから、当然、彼女はOfficeXP(2002)で試験を受けることになる。
ところが、私の方は、以前のXP機が故障して、新しいPCはVistaに変わっている。Officeも2000と2007しか、入れていない。おまけに、デスクトップを買ったから、自室から持ち出すことが不便。
仮にむさくるしい自室で教えるにしても、以前使用していた試験用のテキストやプログラムは全部2002用だから、結局、今のPCをOfficeXP(2002)が使える環境に整えなければ彼女を指導することができない。
そこで、ほとんど使っていないOffice2007を削除して、OfficeXPをインストールすることにした。2つのバージョンを共存させ、切り替えて使うと、起動に時間がかかるし、時々動作もおかしくなるので、この際、共存は止めにしようと思った。
Access,Power Point,Pulisherを残して、2000からWordとExcelを削除し、OfficeXPからWoodとExcelをインストールしようとするがインストールできない。
新たにインストールしようとしているPCはデスクトップ、既にインストールしてある古いPCはノートPC。OfficeXPでは、特定の個人がデスクトップとノートPCの2台まで使用できるはずだから、新しいデスクトップにインストールできるはずだと思うのだが、できない。
しかたがないので、古いPCをインターネットに接続して、そこにインストールされているOfficeXPを削除する。途中、モニタのLCDの具合が悪くなって、真っ黒画面になったが、懐中電灯でモニタを照らしながら、作業する。
その後、新しいPCで再度、OfficeXPのインストールを試みると、今度はOKになる。
ということは、インストールできるのは1台だけなのだろうか?
私の場合、インストールされていたPCが曲がりなりにも動いたからインターネットに接続しながら削除し、その情報をMSに送ることができたが、これがもし、インストールされていたPCがまったく起動しない状態だったら、購入したOfficeXPはもう二度と使用できないということになるのだろうか?
MSのこのシステム、なんだか納得がいかない。お金を払って購入した本人がそのソフトを使い続けることができないことが起こりうる状況、ユーザーをあまりにも軽視しているような気がする。
先日のニュースで、官公庁は今後、互換性のないMSのWoodやExcelなどは購入しないようなことを報じていた。
WoodやExcelを使い続けるには、あまりにも費用がかかりすぎるので、オープンソースのソフトに移行したいようだ。
私も同感。WoodとExcelはできるものなら、2007でもうお終いにしたいと思う。