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ステロイド剤と2人3脚の全身性エリテマトーデス(SLE)患者の " 猪突猛進、横道うろうろ "人生備忘録:落ちこぼれクリスチャンが心を入れ替えて(- -;)学ぶ日々の「御言葉」と、スペイン語の勉強、SLEの病状などの日々のささやかな記録・・・というのが当初の自己紹介でしたが、今は、単に「日々生きて、夢中になった事ごとの記録」(((^^;)


by dande550213
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限界集落救済条例とやら


長引いた風邪がようやく完治したので、今週から1ヶ月半ぶりにマシン・ジムに通いだした。

少しでも早く治るようにとひたすら家でお篭り生活をしていたので、その間は体重が増えないようにだけ気をつけていた。

昨日、久しぶりにジムに行き、測定器で測ってみたら、予想通り体重は増減無しだったが、何と体脂肪が念願の標準値にまで下がっていたのだ。内臓脂肪値も下がっていて、まるで油の抜けた今の季節のサンマのように、数値の上では少し健康体に変わっていた。

ジムに入って1ヶ月、スペイン語検定勉強もほっておいて、ひたすら有酸素運動に励み、自転車を拒否して歩き通した時には測定値に全然変化がなかったので、これじゃいったい何のためにジムに通っているのかわからないような気もするが、更なる健康増進のために、無理のない程度にまたジムで励んでみることにした。

そんなわけで、昨日ジムで自転車のペダルを漕いでいると、前方のテレビに見慣れた地名が映っていた。

大唐地・市萱屋(字が違うかもしれない)・古屋・市志・市野瀬

全部、私の故郷の山奥の地名ではないか!
それも、今年のGWに父母を連れて車で廻ってきたばかりの、故郷でも最奥地のよく知っている風景が映っているではないか!

一体何なんだろうと、慌ててペダルを漕ぐのを止めて、テレビに近寄ると、こういう取り上げ方だった。(4チャンネル・午後4時ごろの番組だった)

わが故郷、京都府綾部市では、つい先日、65歳以上の住民が半数を超え共同体としての存続が危ぶまれる「限界集落」について、山間部の5集落の振興を目指す「水源の里条例」の制定を決めたのだそうだ。公共交通の確保や移住者向けの補助制度の新設などを行い、消滅か存続かの岐路にある集落を切り捨てず、支えて元気にすることで、市全体の活性化を目指すのだという。限界集落に限った振興条例は異例で、この10年間に全国で5000集落が消える中、過疎に悩む自治体から注目を集めそうだという報道だった。

福井県境に近い由良川水系上流の5集落(計95人)を対象に指定するが、5集落の人口は、ピーク時(1965年)の4分の1にまで落ち込んでいる。最小集落は7人だけで、2集落は全員が65歳以上。大半は農家だが、出荷などの重労働はできず、自給のための野菜作りをしており、「主力産業は年金」とさえ言われる。市の調査では、8割に後継者の見通しがなかったという。

振興策は、空き家整備や、地域特産物の開発、情報化の推進、都市住民向けの貸し農園を活用した交流事業も盛り込む。市は、12月市議会に条例案を提案、来年4月からの施行を目指しており、基金を設け、5年期限で集中的に予算を投入する考えという。


「限界集落」とは初めて聞いた言葉だったが、これは大野晃・長野大教授が考案された新しい用語で、「65歳以上の住民が半数を超え、共同体としての機能が果たせず、急速に消滅に向かうと集落」を言うのだそうだ。このような「消滅の可能性がある集落」は政府の調査では全国に2109あるそうだ。


こんな風に文字で書くと何だか悲壮な救われない集落のような感がするが、テレビのインタビューに登場していた最奥地の人々の声はみな元気で明るかったのが印象的だった。さごば(だったか、べかこだったか、最近落語を聞かなくなったのでよくわからない)もそのことをコメントしていた。

「先祖代々続く土地が維持できなくて申し訳ないが、ここでは食べていけないのだから、若い者が出ていってもしかたがない」というおばあちゃんの顔も不思議に暗くなかったような気がする。

一番不安なのが病気になったときだが、それ以外は定期的に移動購買車「むつみ号」が巡回してくるし、大きな買い物は頼めば届けてくれるし、別段大きな不便は感じない。

・・・というような声が意外に多かったように思う。

これらの地区はバスはもう走っていない。初めから走っていなかった地区もあるが、地域の人はそういう生活のリズムの中で長年暮らしてきているから、私たちが想像するほど不便は感じていないのかもしれない。しかし、高齢化で確実に地域が成り立っていかなくなってきているのは事実だ。特に冬場は雪に埋もれる。近年降雪量が少なくなったとはいえ、冬場をどう乗り切るかが一番の問題ではないだろうか。

これらの地域は、綾部市の最奥地にあるから、古屋(昔から陸の孤島のようなところ)を除いて、綾部市内に行くより、山を越えて舞鶴市内や小浜市内に行く方がずぅ~と近い。だから、住民の多くはバイクや車で山を越えると聞く。幸い、道が整備されたので、ますます近くなった。

だから、確かに綾部市にあるのだが、発想を変えて、綾部市に拘らずに、舞鶴市や小浜市方面にもっと目を向けるほうが良いのではないかと私は思う。

綾部市を出てもう30年以上が過ぎる。小さな市で人口は減少していると聞く。
しかし、市はがんばっている!

最近、新聞で「あやバス」の健闘が取り上げられていた。そして、今度の「限界集落救済条例」。市ががんばっているのを見聞きするとうれしい!

がんばれ! 私の故郷、綾部市ーーー!!!!!!
by dande550213 | 2006-12-07 16:01 | 雑感 | Comments(0)