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ステロイド剤と2人3脚の全身性エリテマトーデス(SLE)患者の " 猪突猛進、横道うろうろ "人生備忘録:落ちこぼれクリスチャンが心を入れ替えて(- -;)学ぶ日々の「御言葉」と、スペイン語の勉強、SLEの病状などの日々のささやかな記録・・・というのが当初の自己紹介でしたが、今は、単に「日々生きて、夢中になった事ごとの記録」(((^^;)


by dande550213
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男の耳飾りから


今では男の人が耳飾りをつけていても、あまり違和感を感じなくなったが、
ほんの20年ぐらい前までは、想像もできなかったことだ。

生まれてこの方30歳ぐらいまでは、
私は、耳飾りをしている日本人の男の人の姿を見たことがなかった。

アクセサリー、特に耳飾りや首飾り、腕飾りなどの装身具は、
美しく装うための道具としての美的機能しかないと、何となく思い込んでいた。

だから、昨今の男の人が耳飾りをつけるようになった背景には、
「男も美しくありたい、美しくあることに価値がある」とする
現代の「ユニセックス化」が根底にあるからなのだろう・・・と思っていた。

「男がアクセサリー」は、日本では新しい風習だと思い込んでいた。

先日(8/16)の日記で、「チンギス・ハーンの時代の男性頭髪」について書いたが、
あのDVDを観て驚いたのは、
“男が頭頂部を剃って、辮髪にする”様々なバリエーションだけでなく、
あの時代の支配者階級の男が耳飾りをしている姿。

アクセサリーといえば、
西洋の史劇では、支配者階級の男が耳飾りをしている姿を、
私は今まで見たことがないような気がするのだ。

「モリエール」とか「王は踊る」とか「ジャンヌ・ダルク」とか「エリザベス」とか「ハムレット」とか、
「恋に落ちたシェークスピア」とか「仮面の男」とか「真珠の耳飾りの少女」とか、
「ブレイブ・ハート」とか「グラディエーター」とか「トロイ」とか「ベン・ハー」とか「十戒」とか・・・などなど、注意して観ていたわけではないから、不確かだが、どうも男は耳飾りをしていなかったような気がする。

西洋史劇で特徴的だと私が思うのは、「男の指輪」、時代が下がると「かつら」で、
絵画を観ても、どうも西洋の昔の男は耳飾りをしていないように思うのだが、どうだろう。

もし、男の耳飾りに地域差があったとしたら、おもしろいと思う。
“男が頭頂部を剃って、辮髪にする”のも、地域差がありそうな気がする。

中近東はよく知らないが、
チンギス・ハーンのDVDでは当時のイスラム世界も登場するので楽しみにしている。

ところで、聖書に次のような言葉がある。

1:9 先にあったことは、また後にもある、先になされた事は、また後にもなされる。日の下には新しいものはない。
1:10 「見よ、これは新しいものだ」と/言われるものがあるか、それはわれわれの前にあった世々に、すでにあったものである。
                                          (伝道の書 口語訳)

私が新しい風習ではないかと思っていた最近の「日本の男の耳飾り」、
実は、縄文時代から古墳時代の終末、7世紀の終わりぐらいまでは、
男も耳飾りをしていたそうだ。
耳飾りだけでなく、首飾りや腕輪などの装身具を、女と同じくらいか、それ以上に。

もちろん、最初は一部の支配者階級だけだったそうだが、
最後には、農民の男たちでさえ、金の耳飾りや首飾りなどをするようになっていたと言う。

それが日本では、突如として、アクセサリーを身につける風習がなくなったという。

603年に聖徳太子が冠位十二階を定めて、冠や衣服の質と色が、
王侯貴族や役人の位を示すことになったので、
アクセサリーで身分や地位を表す時代が過去のものになり、
世界でも珍しいアクセサリーの無い時代がその後、1100年間続くのだと言う。

これは世界のアクセサリーの歴史でも例がないことだそうだ。

そういえば、テレビの山ノ内千代さんも、
ガラシャ婦人もねねさまもアクセサリーを身に付けていない。

こういう長い時代があったから、
私は「男の耳飾り」にギョッとしたのだということがわかって、興味深かった。

※アイヌ人はアクセサリーをする風習が続いていたようで、
  江戸後期には、チンギス・ハーンのDVDに出てくるような耳飾りをしている
 18世紀のアイヌの指導者の肖像画がある。

※以上のお話は、春成秀彌氏の『古代の装い 歴史発掘④』(講談社)を参考にしました。
  とても斬新な研究で面白いです。
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by dande550213 | 2006-08-25 23:38 | 雑感 | Comments(0)