10:11 今、先祖の神なる主の前で罪を告白し、主の御旨を行い、この地の民からも、異民族の嫁からも離れなさい。」
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エズラが帰還して調べてみれば、先に帰還した人々の幾人かが
宗教の異なる異邦人と結婚していることがわかった。
異邦の妻が人間的に即悪いと言うわけではないが、
夫婦の間で、家庭内で、ともに同じ神を礼拝することができなくなる。
また生まれてきた子どもは母親の影響を強く受けるので、
やがて子孫は、異邦人の母親が信奉する宗教に取り込まれる危険性がある。
また、サマリア人のように混合宗教を生み出す危険性もある。
それは、イスラエルにとっては宗教的に堕落することを意味する。
だから、律法では異邦人と結婚することを厳しく禁じていた。
出エジプト34:16 あなたが彼らの娘を自分の息子にめとると、
彼女たちがその神々と姦淫を行い、あなたの息子たちを誘って
その神々と姦淫を行わせるようになる。
申命記7:3 彼らと縁組みをし、あなたの娘をその息子に嫁がせたり、
娘をあなたの息子の嫁に迎えたりしてはならない。
7:4 あなたの息子を引き離してわたしに背かせ、彼らはついに他の神々に
仕えるようになり、主の怒りがあなたたちに対して燃え、
主はあなたを速やかに滅ぼされるからである。
純粋な血統をひく祭司であり、律法に精通した学者でもあったエズラは、
帰還して母国に人々に主の律法をしっかりと教えたいという願いを持っていたので、
この罪を見逃すことができなかった。
民全体が罪を悲しみ、罪から離れることが神の御言葉に従って生きる信仰の道と、
悔い改めの方法を説き、民と共に実行する。