私はガサツな人間だから、よく大事な物を失くする。(((^^;)
マフラー・スカーフ・ペンダント・ブローチ・イヤリングなど、見につける物でも外出中に失くすることがよくある。だから、数年前から装身具は使用しないようにしている。指輪だけ。
11年前、知人たちとイタリアへ行った。2回目のイタリアで、航空券とホテルだけがセットされているツアー旅行だった。ミラノに数年住んでいた知人の案内でミラノからローマを巡ったのだったが、結局、各都市でブランド品買いに連れまわされ、ダビンチの「最後の晩餐」も予約していた時間に遅刻して見られなくなり、さらに大げんかまで勃発し、苦い思い出ばかりが残る後味の悪い旅行となった。
それ以来、女友達とはもう二度と一緒には海外旅行しないぞ!と、心に刻み、以後、一人旅を貫いている。(笑)
フィレンツェでも、知人たちはどこかの有名店へ買い物に行ったが、私は一人で街歩きをした。そして小さなお店で、革製のペンケースを2種類買った。一つは2本入り、もう一つはたくさん入る筆箱のようなもの。
以来、2本入りのペンケースを愛用していた。細身の赤と黒のボールペンを入れ、教会で使っていた。ペンケースは茶色の革製品で、教えてもらって聖書カバーも同系色の革製を手作りした。
11年間、ずっと毎日曜日ごとに使っていたペンケースが最近見当たらなくなった。教会用のカバンから別のカバンに入れ替えたのだろうかと、家じゅうのカバンや引出の中を探してみたが無い。旅行用のスーツケースからリュックサックまで、全鞄のポケットに手を入れて調べてみたが、無い。きっと、教会で忘れたのだろうと、昨日、忘れ物箱を探してみたが、やはり無かった。
人生の大切な思い出の品の記憶を呼び戻そうと、2005年の写真フォルダを調べてみたが、当時は今のような写真メモ魔(((^^;)ではなかったので、失くしたペンケースの写真は無かった。
もう一つのペンケースはこれ。こちらはずっと仕舞い込んでいた。
失くした2本入りのペンケースにも、こんな銘が入っていた。
これまで使うと、またどこかに置き忘れて失くしてしまいそうだから、これは使いたくないなあ・・・。(((^^;)
ちなみに、このブログのロゴ画像は、2005年に行ったイタリア旅行のバチカン美術館のらせん階段だ。上りと下りが一つの階段のように見える不思議な階段で、人生を象徴しているような気がした。
ギャラリーの豪華な天井も駆け足だったから、あまり記憶に残っていない。
一人で行って、もう一度心ゆくまでゆっくりと鑑賞したい。
それにしても、2005年頃の私はプリプリ・ピチピチで、11年の歳月は残酷だなと思い知らされた。