大統領が「ミッテラン」だったから、架空の話ではなくて実話のようだ。
ここでもフランスの昨今の料理人は、経費節減と顧客の摂取カロリーのコントロールに煩わされて、思うような料理ができなくなる悲哀を描いている。
しかし、それだけではなく、そこから立ち上がり、新たな挑戦を始める料理人の姿に励まされる。
個人的には、料理人のファッションに魅かれた。
首飾りと、丸首のシンプルなシルエットの服は、外人にしては首が長くない料理人によく似合っていて、これは私の体型に活かせる服の着方だと参考になったが、あんなヒールの高い靴は履けないから、やっぱり私には無理かな・・・とか思いながら見ていた。
話の内容はシンプルだが、現在と過去が交差する構成が少し凝っているかな。