が、結局、最後の最後に、自分の本心とは逆のことを口走ってしまったので、固唾を呑んで成り行きを見守っていた私は思わず「バカやねえ・・・ソジン、最後の最後に、なんちゅうこと言うねん・・・」と、つぶやいてしまった。((+_+))
ハナも途中までは「もしかしたら・・・」と思って聞いていたかもしれないのに、最後の一言でぶち壊し。この場の2人は、幽霊話で終わってしまった。
2人の会話は、15年前と今のどちらにもあてはまる内容で興味深い。
ハナもソジンも、15年前と今を結びつけて話をしていたように思う。
だから、ソジンにはハナの言葉がより一層、胸に迫ったことだろうに・・・。
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(ソ)前に、君のせいだと言ったことがあっただろう。
(ハ)それは、心配だったからです。
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ソジンのこの会話は
君が手を差し伸べてくれて、君を好きになって、(今までのように一人じゃなくて)君と一緒に人生を歩みたいと願うようになったけれど、それはやはり持ってはいけない希望だったんだと思い知らされた。だから、僕はもう君と会うのは辛いんだ。
と言ってるのと同じことだ。
本当は「君の存在は、僕の人生においては希望そのものなんだ」と言いたかったことだろう。
でも、彼は感情に押し流されず、最後のところで踏みとどまって、言わなかった。
自分の病気が良くなれば、ロビンは消滅するのだから、たとえ自分がハナを好きになっても、5年前のようなことは起こらないし、何よりも自分も"化け物"ではなくなる。
しかし、スヒョンが犯人だとなるとカン博士が生きている可能性が少なくなり、病気が良くなる希望も失せてしまう。
そうなると、ハナを好きになる気持ちを自分が捨てない限り、ロビンとの間で5年前のような事件が起こり得るかもしれないと考えて、敢えてハナを突き放したのだろう。
「あなたが心配」に関して、ハナが最初に言った言葉は、英語字幕では過去形になっている。韓国語音声ではどうなっているのかわからないが、過去形で正しいとしたら、「私は15年前もあなたが心配だったし、今もあなたが心配だから」の意味にもなり得る。
もし、そうだとしたら、ハナが意識してそう言ったのかはわからないが、ソジンはきっと感じ取っていると思う。
「15年前もあなたが心配だったし、今もあなたが心配だから・・・」というハナの言葉の意味を。
だから、ここでハナが言った「常務が心配だから」という言葉が彼の心に残り、後で「君はなぜ俺のことが心配なのか、考えてみろ。君は俺のことが好きなんだ。」というソジンの言葉に続いていくのだと思う。