その後、You Tubeに上がった「Hyunbin recites poem during Memorial Day ceremony (20150606)」や、ファンの方々のブログを見て、式の模様と当日のヒョンビンを知った。
式典が行われたところ(国立ソウル顕忠院?)。
(この画像は「ヒョンビン 夢で逢えたら」さんから借用)
式典の動画から印象に残った場面をキャプチャ。
ヒョンビン云々より前に、この式典の動画を見て強く思ったことがある。
それは、韓国の現代史はよく知らないが、恐らく韓国は他国への侵略戦争はしていないと思う。だから、ここに顕彰されている人々は「祖国を防衛するために命をささげた人々」であるのに対し、他国へ侵略した日本ではそうでないことを痛切に感じた。
顕彰の銅像は、自国に攻め込んでくる他国に兵に向かって、自国を守るために突き進んでいく兵隊を描いているのだろう。
韓国と朝鮮半島の歴史は、他国からの侵略と闘う歴史の連続だったろうと思う。
ユーラシア大陸の東のどん詰まりにあり、逃げ場はない地形に位置する国の宿命ともいえよう。
さらに逃げるには海を渡るしかない。古来、日本列島に多くの人々が戦火を逃れて、渡来人として、ボートピープルになって逃げ込んできた。
海は逃げ場だったのに、今度は海を渡って攻め込んでくる侵略者に国土を蹂躙され、植民地にされた韓国の歴史の「連綿と続く重苦しさ」を感じた。
韓国人の「情緒の根本の一つ」と言われる”恨(ハン)”は、この歴史と無関係ではないだろう。
また、思ったことは、戦没者慰霊のための韓国の施設と式典に感じる「無宗教性」。
そして、これはほとんどの国でそうであろうと思ったこと。
ある国の代表者が他国を訪問した時、その国の戦没者慰霊施設に花をささげる映像をよく目にする。こういう行為は一種の外交的な儀礼の一つになっているのだろうと思う。アメリカのアーリントン墓地に花をささげる他国の君主の映像などもよく目にする。つい先日も、ドイツのメルケル首相がロシアを訪れて、花輪をささげていた。
そこで、思った。
日本には、日本に訪れた他国の君主や大統領などが、花をささげることのできる戦没者慰霊の国家施設があるだろうか、と。
千鳥ケ淵戦没者墓苑は、第2次世界大戦の戦没者の遺骨のうち、遺族に引き渡すことができなかった遺骨を安置しているだけで、永続的な施設とはいえない。
式典も、終戦記念日に全国戦没者追悼式があるが、これも第2次世界大戦の戦没者のみではないか。
となると、靖国神社?
あそこには、幕末からの、国事に殉じた軍人、軍属等の戦没者を「英霊」と称して祀り、その柱数(柱(はしら)は神を数える単位)は2004年(平成16年)10月17日現在で計246万6532柱にも及ぶという。
あそこを、外国の元首や君主が花をささげるために訪れることができるだろうか?
多少なりとも宗教性の感じられる施設であるならば、彼らはそれぞれの宗教に応じて、訪れることはできないと思うのだが、今まで訪れて「玉ぐし」をささげた外国君主や元首がいるのか、どうかは知らない。
日本という国は、一番大事な点から、目を背け続けている国?
「日本の精神性」を後生大事に、相も変わらず、外に向かって声高に唱える国?
いろんなことを考えさせる隣国の国家行事だった。
韓国のこの行事が完全に宗教色を排した行事だからこそ、ヒョンビンは追悼献詩の朗読を引き受けたのだろうと勝手に推測している。
何故なら、プロフィールによれば、彼はクリスチャンだから。
ある特定の宗教色に彩られた公的行事なら、クリスチャンとしての強い信仰にたつ限り、出られないから。
彼のキリスト教宗派はわからないが、救世軍に寄付していたり、「雪の女王」でも救世軍の年末寄付鍋が映しだされていたりしたので、これまた私は勝手にきっと「救世軍」系だろうと推測している。
となると・・・・私の教会の系統なので、より一層の幸せ感を感じるのだが・・・・。(((^^;)