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ステロイド剤と2人3脚の全身性エリテマトーデス(SLE)患者の " 猪突猛進、横道うろうろ "人生備忘録:落ちこぼれクリスチャンが心を入れ替えて(- -;)学ぶ日々の「御言葉」と、スペイン語の勉強、SLEの病状などの日々のささやかな記録・・・というのが当初の自己紹介でしたが、今は、単に「日々生きて、夢中になった事ごとの記録」(((^^;)


by dande550213
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ハジナ20話 私ならエンディングはここにする(2)


ソジンは、15話の終わりから16話の初め、ユン博士の事件をハナの助けと励ましで、自力で乗り越えた後、ハナに初めて告白する。

(16話初め)
「父が一生に一度も口にしたことの無い言葉を俺に言ってくれた。俺も一生に一度も口にしたことが無いことを言いたい。俺、チャンさんを愛していいかな?」と。さらに「俺を愛して欲しいと言ってるんじゃない。ロビンと一緒のほうが幸せだろう?俺もそう思う。ロビンは気を休めてくれるから。だが、俺も愛する方法を学びたい。君の温かい心を学びたい。俺もそうやって生きていきたいんだ。いけないだろうか?」と。

それに対するハナの答えは、少し複雑。

「常務は苦痛の中で2つの人格を作ったけれど、私はその2人の片方からは慰められて、もう片方へは慰めて・・・。人はもともと慰められながら満たされるものと、慰めながら満たされるものが別々にあるでしょう。でも、たぶん私は韓国に来てから、すごく寂しくて辛かったみたいなんです。愛で人を治療できるけれど、愛は薬ではないじゃないですか。常務が私を好きな理由は私が常務の薬のような存在だったからだと思います。でも、私は一緒に感じて、笑って、騒いで...気楽な そんな人が好きなんです。常務ももう一度よく考えてみてください。たぶん、常務に降りかかった特殊な事情で、混乱しているのかもしれません。」

私のような朴念仁にはよくわからないけれど、これはやんわりと断っているのよね?
ハナは、「私は、私を慰めてくれるような気楽な人(ロビン)が好きだ。常務も特殊な事情のせいで、私を愛していると混乱しておられるのでは?」と。

それに対して、ソジンは次のように答える。
「俺を追い払おうと、俺の感情まで断ち切るな。 そして、この言葉は覚えておくから。感じて、笑って、騒いで...気楽な」

そして、この言葉通り、エンディングの幸せハンモックで流れるソジンのモノローグが、この言葉になる。「感じて、笑って、騒いで...気楽な」

ハナは、告白される前からソジンの気持ちには気がついていたと思う。そして、自分の気持ちが少し、ソジンに向きかけていることにも気がついていたと思う。だから、ソジンを傷つけないように言葉を選びながら、自分の気持ちを隠して拒否するが、ソジンの方が率直だ。

ハナはこの後、すぐにソジンの家から引っ越す。

そしてハジナ17話の私が好きなセリフ(1)(2)へと続く。

そして、ハナがロビンの問題で心配を重ねる状況になった時、次第に、ソジンがハナを慰める役割に代わっていくのが興味深い。ロビンはハナに「僕といる時はソジンの話は禁止」というが、ソジンはハナの話の聞き手に回り、ロビンとハナの話を聞いてハナの気持ちを受け止め、慰める。と同時に、ロビンに対する認識をも深めていく。自分をハナの前では素直に表現するようにもなる。

やがて、ハナは、決断を迫られる場面ではいつもソジンを守るような選択をして、ロビンを傷つけることになっていく。

そして、20話、ロビンが消滅していなくなり、ソジンの誘いで、ロビンとの最後のデートで訪れた場所を再び巡っている時、初めて自分の本当の気持ちをソジンに告げる。

「私を慰めないでください。」とハナは言う。「なぜなら、私には常務から慰めてもらう資格がないからだ。」と、意外なことを言う。「なぜ、資格が無いのか、それは常務が目覚めたとき、私はロビンが消滅しないことを願っていたからだ。」というのだ。ここまでは、ロビンを愛する者として当然の言葉。しかし、この後、次のように付け足す。

「でも一方で、常務が治るように祈っていました。そんなの、変ですよね。そしてそれは起こりえないんです。あなたが治るのと同時に、ロビンと幸せになるなんて、あり得ないんです。実は、あなたたち2人のことを知ってからずっと私がよく思ったことは、2人が一人だったらいいのに・・・ということです。ロビンのような面と常務のような面とを持つ人。そしたら誰も傷つくことなく、思いっきり愛せたのに・・・そう思ったんです。」

と、初めて自分の複雑な本当の気持ち、ソジンをも好きだったことを打ち明ける。しかし、次の言葉はソジンの希望を打ち砕くことにもなる。

「でも2人は一人じゃなくて、ロビンがいなくなった今、常務にロビンの面影を探すことを私にさせないでください。常務も私も辛い思いをするだけです。」

ロビンが生きていたとき、2人は一人ではなかったし、ロビンが消滅したことにより、永遠に2人は一人にはなれない。だから、ソジンにロビンの面影を探してしまうことになり、2人とも傷つく。(だから、私はソジン個人は愛せない?)

ハナはジンジュには、別の言葉でこう説明している。

「ソジンと一緒にいると慰められるけれど、私のために、一生病気を治さないで生きていこうと犠牲になってくれた人に、どうして私を慰めてもらうことなんて、できる? ロビンを失って苦しんでいる私を見たら、きっと自分を責めるに違いないわ。だから、私たちはお互いのために合わない方がいいの・・・」と。

ハナは本当はソジン個人を愛せないことはないし、ソジン個人を愛したいと思っているのだろう。しかし、一歩足を踏み出せないでいる。

ハナの言葉に考え込んでいたソジンだったが、日がたつにつれ、ロビンの記憶だけでなく、感情、運転、絵を描いたりするロビンの能力まで、自分に流れ込んで、ハナが誰も傷つくことなく、思いっきり愛することができるという<ロビンのような面と常務のような面とを持つ人>になったことを知って、ソジンが一歩足を踏み出す。

その2人の愛の結晶が、私はあのハナの肖像画だと思う。

だから、あそこでエンディング・・・というのが、私の思い描くラストだった。
by dande550213 | 2015-04-13 09:19 | ヒョンビン:ハジナ | Comments(0)