10人ぐらいのお客さんが、すでに店の前で開店(11時)を待って並んでいて、ビックリ。
「ここのシューフィッターさんに足のサイズを測ってもらって、シューフィッターさんが勧めてくれるウォーキングシューズを買い、それを持ってきて、私の足に合わせた足底板を作り、それをこのウォーキングシューズに入れて歩く練習をすること」
これが前日、先生の診察を受けた時の治療方針だった。
私がこの先生の治療方針に納得したのは、「外反母趾は靴にだけ原因があるのではない。外反母趾になりやすい足の構造があって、それは遺伝しやすい性質を持っているからだ」と説明されている点だ。
というのは、数年前、奈良に住んでいる娘がこんなことを私に言ったことがあったからだ。
お母さん、私って、裸足保育で育ったから、子どもの頃から土踏まずのアーチが盛り上がってきれいだ、って言われていたよね~。(そうだよ。お母さんも覚えているし、あなたのきれいな土踏まずのアーチが自慢だったよ。)ところが最近足が痛いので、整形外科で診てもらったら、「隠れ偏平足」やって言われてん。「隠れ偏平足」言うのは、座って足を床に着けていないときは、土踏まずがきれいにあるけれど、足を床に着けて体重を乗せると土踏まずのアーチがつぶれて偏平足と同じになるんやって。それで、今、私の足は、足の小趾が内側に曲がる「内反小趾」になってるそうや。
娘がこう話した時は、ふぅーん?と他人事のように思っていたが、自分がいざ外反母趾になってみて、はじめて「これは遺伝だ!」と感じたのだ。
それまでは、私の足が外反母趾になったのは、私の大足に合う靴がなかなかなくて、いつも無理してきつい靴を履いていたから、なったのだとばかり思っていた。娘の足は私のような大足ではなくて23センチの普通サイズ。靴には何の苦労もなかったはず。その彼女がその若さで「内反小趾」になるなんて、これはおかしい。靴の問題ではなく、足の骨格の構造の問題ではないかと直感した。
それを裏付けたのが、シューフィッターさんのお勧め靴サイズ。私は何と4EではなくDサイズを勧められたのだ。
つまり、私も「隠れ偏平足」で足が床につくと、土踏まずがつぶれて足長と足囲がぐいっと広がるので、それを土踏まずがつぶれないものと補正したサイズは「足長24センチ・足囲D」となるのだそうだ。だから、購入したウォーキングシューズは足長は24.5センチだが、それに足底板を入れて歩いているうちに、靴の足長は24センチでOKになるだろうと言われた。実際、革のウォーキングシューズでは24センチでOKだった。
私は生まれてこのかた、ずぅ~とバカの大足だとばかり思っていたが、土踏まずさえつぶれなければ、本当は「足長24センチ・足囲D」の普通サイズの足だったのだ!!! くやしい!!!
ちなみに、着地したときに土踏まずがつぶれてしまうのは、踵に問題があるそうだ。
さらに、遺伝性の関連でいえば、父は晩年、介護で父の足を触っていた時も、きれいな盛り上がった土踏まずがあったのを覚えている。が、母は昔から完全な偏平足だったのを思い出した。(^-^;)
母は、私が子どもの頃からよく足がダルイと言っていたので、私は母の足裏に乗って、母の足をもんであげていた。その時に、子ども心に「母の足って、赤ちゃんの足みたい」と思った記憶がある。そして、晩年介護で母の足裏をマッサージしてあげた時も昔と同じ足型だったから、母は偏平足だったと確信している。
また、母の葬儀の時に、私の姪っ子の一人(高3)が私と同じ24.5センチの4Eの大足で、靴を買う時に苦労すると、嘆いていたから、かわいそうに彼女も遺伝だろうと思っている。
※シューフィッターさんに姪っ子の足の話をしたら、たぶん彼女も本当は4Eではないと思う、と言われた。
(この話題、また、つづく)