「接続法」の説明のとき、よく英語の「仮定法」と同じですよ、と言われるが、私は、そもそもこの英語の「仮定法」というのがよく理解できていないことに気づかされる。
一つは、たぶん「法」という概念がよくわかっていないことがあるだろう。
英語の「仮定法」について言えば、
「事実に反する仮定」と「単なる仮定」の区別が、意識の中で、瞬時に判別がつきにくいような気がするのだ。(苦笑)
1.If I were a bird,I could fly to her at once.
この場合は、人間である私が鳥であることは誰が考えても不可能だ(事実に反する)から、仮定法を使うというのはすう~とわかる。
しかし、「もし、彼女が僕を愛しているなら、僕のプロポーズを受け入れるだろうに」のような日本文がある場合、仮定法か直説法か戸惑うのだ。(苦笑)
a. If she loved me,she would accept my proposal.
b. If she loves me, she will accept my proposal.
英文を訳する場合ではなく、日本語を英語に直す場合に戸惑うことが多い。
a.もし、彼女が僕を愛していたなら、僕のプロポーズを受け入れただろうに。(仮定法過去完了)
b.もし、彼女が僕を愛していたのなら、なぜそう言ってくれなかったのだろう。(直説法の過去形)
もちろん、単純に字面の「・・・に」に着目すればいいのかもしれないが、意識の中に、「事実をそのまま述べる」と「事実に反する仮定・願望を述べる」という大きな区別がないので、わかりにくいような気がするのだが・・・。
そんなわけで、スペイン語を勉強していても、どんな場合に接続法で表現したらいいのか、よくわからないことが多い。
そもそも、日本語で考えて、それを英語なりスペイン語に置き換えようとしているところが、もうすでに間違っているのか・・・。
そういう場合は直説法です。
Si ella me quiere, aceptará mi propuesta.
彼女が僕を愛していたなら、僕のプロポーズを受け入れただろうに。
Si ella me hubiera querido, habría aceptado mi propuesta.
言語の場は、状況や話者の主観などの目に見えない複数の要因が絡み合っていると思うので、単純に字面だけを眺めて日本語→スペイン語に訳することは難しいですね。(もしかしたら、意味の無いことかも?)
どんな方法が一番効率よく(笑)スペイン語を習得できるのか、
永遠の悩みです。(笑)