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ステロイド剤と2人3脚の全身性エリテマトーデス(SLE)患者の " 猪突猛進、横道うろうろ "人生備忘録:落ちこぼれクリスチャンが心を入れ替えて(- -;)学ぶ日々の「御言葉」と、スペイン語の勉強、SLEの病状などの日々のささやかな記録・・・というのが当初の自己紹介でしたが、今は、単に「日々生きて、夢中になった事ごとの記録」(((^^;)


by dande550213
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2010年12月『 私の闘病記―闘病25年の心の軌跡~死(無)に怯える心からの解放~30/30』


過去に書いた文章から⑥2010年12月 SLE25年目(55歳)の時
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2010年12月『 私の闘病記―闘病25年の心の軌跡~死(無)に怯える心からの解放~30/30 』
          (全国膠原病友の会 関西ブロック 『明日への道 ブロック版 №122』)

はじめに
1.「抑うつ状態」の39歳までの私
2.何をきっかけに再起したか
3.再起後の猪突猛進「生き急いだ40代」
4.洗礼を受ける
5.死に対する恐怖
    (1)パスカルの場合
    (2)私の場合
    (3)大町公氏の場合
    (4)岸本英夫氏の場合
6. 人間の死生観の2つのタイプ
7.「抑うつ状態」の奥に潜んでいたもの
8. 賭け
    (1)パスカルの賭け
    (2)私の賭け
    (3)岸本英夫氏の賭け
9.私のジクソーパズルの完成と心の平安
10. 最後に
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10. 最後に 5/5
 ところで、「神」を捨てて「素手で迫り来る死の恐怖と戦う」ことを決意された宗教学者の岸本氏も、最終的には「死」に対する考え方を変えることで「ずいぶん心がおちついてきた。今はそれほど、こわくない」という境地に至られます。「死は別れのとき。別れをつげた自分が宇宙の霊にかえって、永遠の休息に入るだけ」という考え方に変わることで、問題の解決を図られます。

 未だ「死」が迫り来ていない大町氏は、死への恐れから中学2年から高校1年にかけての約2年間、教会へ通ったことがあると打ち明けられます。その後、教会からは離れてしまったが、「神」のことは忘れたことがない。「神」の方が忘れさせてはくださらない。もし、あと半年の命しかなかったら、私は宗教の門をたたくと答える、と書かれています。

 今は亡き義父が癌が再発して入院していた時、義父から「さゆりさん、死ぬって恐いなあ・・・」と言われたことがあります。当時、私はすでにクリスチャンでしたが、自分が心の底から復活と永遠の命を信じていたわけではなかったので、自分の義に囚われて義父に何の言葉もかけることができませんでした。義父の心に寄り添う優しさを持つことができなかったあの時の自分を情けなく悲しく思っています。

 私の父は私と同じく「死んだら無になる」というはっきりした考えをもっています。現在87歳で、パーキンソン症候群と心筋梗塞を患って要介護の生活です。もし父が私と同じく「無の恐怖に怯えるタイプ」なら、私はどうしたら接したら良いのでしょうか?
 様々な想いが胸を去来します。

                           (終わり)


●千葉敦子「死への準備」日記』 朝日新聞社1987
●神谷美恵子『生きがいについて』 みすず書房1980
●パスカル『パンセ』(前田陽一・由木康訳)  中央公論新社2001
●大町公『私の「死への準備教育」』 法律文化社1997
●岸本英夫『死を見つめる心 ガンとたたかった十年』 講談社1964
●遠藤周作『死について考える』 光文社1996
by dande550213 | 2011-03-07 21:56 | SLE・健康 | Comments(0)