夫が地方共済所属に変わったので、10年ぶりぐらいに、夫婦そろって人間ドックを受診したのが7月4日。
そこで、私の癌マーカー「CA19-9」の値が中程度に高値だということがわかった。
人間ドックで「胃カメラ」と「腹部超音波」の検査は済ませていて、それらの検査では異常なしだったので、「造影CT」と「下部消化管内視鏡検査」が追加になった。
「CA19-9」は20年前に急性膵炎になって以来、もしかしたら将来、すい臓がんになるかもしれないと、リパーゼ、アミラーゼの値とともに注意していたから、ついに来てしまったかー!と、大ショックだった。
SLEになって38年、今日まで生きてこられただけでも丸儲けの人生だったし、高齢になれば2人に1人が罹ると言われている「がん」を私だけが免れることはできないから、まあしょうないか・・・と、半分、あきらめもあったが、治療の難しいすい臓がんに罹るのだけは辛すぎるので止めてほしいと常々願っていた。
SLEとステロイドでボロボロのこの身体だけでも重荷なのに、その上「がん」まで付け加えるなんて、イエス様、どうかそんな無慈悲なことはなさらないでくださいと祈りもした。
今日、追加検査の結果がわかり、「消化器官は異常無し」と言われて、今の段階では膵臓がんも含めて消化器官の「がん」ではないことがわかり、命拾いをした。\(^-^)/
実は4月下旬に、モンゴル旅行を予約していて、明後日土曜日が出発日だった。
「下部消化管内視鏡検査」(大腸ファイバー検査)を20日に済ませた後、夏風邪、3日間の便秘、逆流性食道炎、右肋骨下の痛みなど、そうでなくてもギリギリのバランスの上で保っている体調が急速に悪化したので、海外旅行に行く体力に自信がもてなくなり、昨日、悩んだ末に泣く泣くキャンセルした。
全部荷造りは終えており、今日の検査結果を聞くと、キャンセルは早まったかも・・・という気持ちもあるが、日本人添乗員さんが同行しないツアー旅行に、持病を隠して参加し、現地で体調不良にでもなったら、夫やツアーの皆さんに迷惑をかけることになるのが何よりの心配だったので、キャンセルして気持ちが楽になった。
私のような持病持ちは、いくら主治医がOKと言っていても、正直に持病を申請すれば、ツアー旅行には参加できない。
それもあって、私は海外旅行はずっと一人旅だった。
今回のモンゴル旅行の許可を主治医に頂いた時、主治医は「dandeさん、もう一人旅は無理だよ~」と言われたが、ツアー旅行さえ、体力的に不安を覚えるようになったこのコロナ禍3年間の私の体調の変化、具体的には急激な老化の進行は、主治医が常々おっしゃっていた「SLEのあなたの寿命
は、平均寿命より少なくても5歳は短いと心しなさい」という言葉を痛感させられた人間ドックの検査結果だった。
だからもう、海外旅行はあきらめる時期なのかもしれないと思う。
それでも悔いはない。
38歳から64歳まで、SLEの身で、40回ほど海外旅行に出かけることができたのだから、もうそれだけでも十分幸せで満足な人生だったと感謝している。
これからは、身体を労りながら国内で一人旅を楽しもうかな。